温泉が好き

ぷっくり湧水の湯☆法師温泉

 

群馬県利根郡みなかみ町の山の中に、法師温泉はあります。

弘法大師が開湯したから法師温泉とか…。

源泉の上に浴槽を置いちゃった、ダイレクト源泉の湯。

それは敷き詰めた岩の隙間から、直接お尻の下から湧き出てきます!

 

玉城乃湯

ぽつんと一件宿の法師温泉長寿館は、美しい木造建築で、国の有形文化財に登録されています。

建物だけでなく、上信越高原国立公園特別地域内にあって、山と渓谷の美しい四季を感じながら、ゆっくりした時間を過ごせる温泉宿。

法師温泉長寿館の玄関

「法師乃湯」「玉城乃湯」「長寿乃湯」

法師温泉には三つの湯殿があります。
冒頭に紹介したように、「玉城乃湯」以外は、源泉が直接湧き出ている浴槽です。

古くからの歴史ある温泉は、混浴も多くあって、この「法師の湯」も基本は混浴。
ただ、20時から22時だけ女性専用となります。
残念ながら、写真は撮れませんでした。

でも、渡り廊下には昭和の香り漂う展示物がたくさん。

その中には有名なJRポスターもあります。

昭和ノスタルジー。
素敵です。

なので、今回メインは玉城乃湯でまったり入浴です。

玉城乃湯のお風呂も、丸い岩が敷詰められた浴槽。
こちらは平成に入ってから建てられた木造の浴舎です。

お湯は、単純温泉。
さらっと癖がないお湯は、シンプルに気持ち良い。

身体に負担もなくて、ずっと揺蕩っていられます。
ゆらゆら…。

朝の玉城乃湯です。

露天風呂があるのは、この玉城乃湯のみです。

内湯と露天風呂は、大きなガラス戸と縁側で続いていて、開放感しか有りません。

眩しい緑がお湯に反射して、見ているだけで爽やかな気持ちになる朝風呂。

大きな岩が敷かれていている縁側の下に降りれば、奥へ広い露天風呂。

そこは緑に囲まれた岩風呂。
奥には源泉の滝が流れていて、湯量の豊かさを感じます。

吹く風がなんて気持ちいい。

夜の玉城乃湯です。

ほの暗い室内の照明は行灯のみ。

明かりに浮かぶ湯船と、揺らぐ湯気。

総檜造りの木の温もりに、心が落ち着きます。

洗い場は一番奥にシャワー付きのカランがありますが、他は手で押してお湯が出るタイプ。

少し不便な感じも、レトロな演出と思えば楽しいですね。

玉城乃湯の脱衣場です。

脱衣場乃入り口には立派な看板が掛かっています。

洗面台と籠棚が入り口を挟んで左右に分かれています。

 

梁が見える高い天井は広く、日本秘湯を守る会の提灯が掛かっています。

壁には秘湯の成分表。

こちらは法師乃湯の泉質です。

泉質 硫酸塩泉(pH8.4)
主成分 カルシウム・ナトリウム
湯量 42.3度/毎分155.5L
効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など

有形文化財の建物。

湯殿は明治ロマンな鹿鳴館風。

川に掛かる渡り廊下を渡って、別館の客室棟があります。

渡り廊下から見える別館、木造の宿泊棟です。

客室の縁側からは小川を挟んで、本館と本館から続く湯殿が対面に見えます。

客室は木造の純和風建築で、シンプルな落ち着く和室です。

昔ながらのお部屋食スタイルで、ゆっくりお食事を楽しめます。

長寿館アプローチからの前景です。

遠くの山は三国峠への稜線でしょうか。

玄関の前には、

樽で冷やされたラムネ。

夏らしく涼しげです。

 

玄関の上がり横には囲炉裏があります。

お茶を一服、ほっと一息。

秘湯を求めて訪れた旅人が、自由に頂けます。

法師温泉長寿館には、トレッキングルートも通っています。

三国山と、雪の平標山から仙ノ倉山

法師温泉から三国峠へは2時間ほどのハイキングを楽しめます。

更に三国峠からは、平標山や稲包山へ続く登山道も。

平標山から苗場山を望む

春には若葉、夏の緑、紅葉の秋に、雪の白。

春夏秋冬、法師温泉はどの季節に訪れても、美しい自然を感じられる場所。

法師温泉に籠もって日常から離れ、癒やされる旅も良い。

周りの自然の雪や山で遊び疲れて、疲れを取るのも良い。

そんな風に感じる、素敵な秘湯でした。