古来の自然信仰と修験の道
山の中の山へ向かって歩く。
八経ヶ岳へ行きました!
八経ヶ岳は、奈良県南部の大峰山脈にある、近畿地方最高峰のお山です。
標高は1,015m。もちろん奈良の最高峰です。
大峯山と大峰山。表記する書き方は違いますが、同じ山のこと。
”大峯奥駈道”という、吉野から熊野を結んで山々を歩く、めちゃ歴史の有る大峰山の縦走路もあります。
奥駈道出合の分岐へ登っていきます。
苔も葉も緑の森です。
木々の隙間の覗き窓から、紅葉がちらり。
奥駈道出合の分岐までの尾根道は、なかなかの急登(^◇^;)
でも、小笹の絨毯とブナの森が美しいです。
大峯奥駈道に出ました。
ここかから奥駈道の主稜線の道です。
優しい、柔らかな森の道が続く、素敵な場所です。
”弁天ノ森”と言うそうです。
歩きやすくて、本当に綺麗な森・・・
下りは、余計にスルスルと歩いてしまうw
降った広場に、銅像が座っています。
理源大師様と言うお方ですね。
にこやかな微笑み。
樹林の隙間からに広がる森は、秋色になっています。
弥山までは、最後の登り道。
整備された階段道が、いくつもあります。
なが〜い(⌒-⌒; )!
雲が多めのお天気に青空!
と思ったら、やっぱりガスになったり・・
(⌒-⌒; )
でも、光刺す森はやっぱり格別に美しい。
弥山小屋へと、到着しました。
吉野熊野国立公園、大峰 弥山 1895m
木彫りのフクロウが良い演出です!
すぐ近くにある弥山の山頂は、あの鳥居の先です。
左の道は、狼平への道。
弥山神社です。
そして、境内の広場からは、目指す八経ヶ岳が目の前に!(≧∀≦)
境内広場にはベンチもあって、お昼休憩。
他に小さなお社や、
弥山神社の説明看板がありました。
弥山は宇宙の中心のお山だったんだー(・Д・)
八経ヶ岳へ向かう分岐に戻ります。
苔の中に石の道標
八剣山とは八経ヶ岳の別名です。
弥山の分岐からは、森へと下って行きます。
穏やかな下りの、なだらかな道。
谷には、苔と原生林の見事な庭園
下りの次には、登りですよ(⌒-⌒; )
あと少しです!
八経ヶ岳の山頂に到着しました!
錫杖が立っています。
積まれた岩と、木札に埋もれた三角点。
山頂の先の尾根は、立ち枯れた木々が横たわる、荒涼とした様子でした。
深くて、遠くて、遥かな山々
紀伊の山々が幾重にも遠くへ広がって、空に溶けていきます。
紀伊半島の大部分を占める紀伊山地の山々。
広く遥かに、どこまでも続く山々。
山々の海の中に居るみたいと、以前に熊野古道を旅した時にも感じたっけ。
大峰山は、あまりに古くから歩かれて来た山脈で、こんなに山しか無い場所なのに、
歩けるところは全部が道になっているみたいです。
自然信仰とか山岳信仰とか、人の想いが造った道。
単にボーッとした、山好き人間な自分ですが、
信仰の道の深さを、本の少し感じられた気がした山旅でした。
八経ヶ岳の山頂から、遠い山々の連なりを見渡しながら、
好きと信仰は近いものなのかな・・と。
奥駆道の果てしない縦走路も、山が好きだから歩いてみたいな。