旅のこと

古道の花と霧雨☆四阿山

 

童子の宮跡ってなんだ?

綺麗な場所の名前。

古道は信仰の道で、

その道を受け継いだコースの、

美しい花と森の中を歩かせてもらう。

祈りの場所と四阿山へ行きました!

四阿山は長野県と群馬県の県境にある、標高2,354mのお山です。

広がった屋根のような姿が、あずま屋みたいで付いた名前とのこと。

古く神話の時代から、いくつかの素敵な言い伝えがある信仰の山。

道々、歩きながらそんな物語に思いを馳せるのも良いですね。

しっとり秋雨の古の道、四阿山へ行ってきました!(๑>◡<๑)

猫にまたたび人に山旅(≧∀≦)
2020年9月 行き先は四阿山。

 

林道終点駐車場の登山口。

天気はあいにくの空模様ですが、

はりきって出発!

 

 

今回は、上州古道を下山にして、

登りは的岩コースへ進みますよ。

 

 

的岩です。自然の作った芸術作品は、地質鉱物の天然記念物です。

不思議な岩の重なり。

昔の人たちの想像力を掻き立てて、

的だけに頼朝さんが射抜いたっていう伝説があるそうな。

 

 

しっとりしたカラ松の林。

 

少しだけ雨が来てるみたいだけれど、

森の中は、木々が雨傘になってくれるから、

降っている感じもない。

 

古永井分岐近くで、いったん森を抜けます。

開けた場所だけど、眺望はなくて

代わりに、美しい花々。

 

 

マツムシソウ

マツムシソウがとても美しい。

 

鈴虫が鳴く頃に咲くお花だから松虫草。

山には秋が来はじめてるのですね。

 

シラタマノキのお花に雨つゆ。

葉っぱが赤くてかわいい(´∀`)

 

 

 

雨に濡れて、美しい世界。

 

朽ちた倒木の隙間から、

ミニチュアガーデンができている。

 

 

ヤマハハコは

まぁるいお花が可愛らしい

 

 

 

再び道はハイマツの中へ進んだあと、

木の階段を登って主稜線へ。

 

 

雨の山頂は結構賑わっていて、
さすが百名山って感じ。

前に来た時は冬で、山頂標も祠の屋根も雪の下。

 

サクッと写真を撮ってもらい、
木の下で小休憩です。

 

下りは、上州古道。

森の中を通る木道が美しいです。

花童子の宮跡です。

朽ち果てて荒廃した様が、なんとも言えずに素敵な雰囲気・・。

崩れた祭殿に草花が蔓延って、もうゾクゾクするような、好ましすぎる異世界感(´∀`)

山家神社の雨乞い。

 

四阿山へ祈りを捧げるための場所に、
花童子という子が忽然と現れると、
必ず雨が降ったそうな…(・Д・)

 

四阿山のあずま屋からの眺めも無いね。

今日はたぶん、何処か近くに花童子がいらっしゃるのでしょう(^-^)

振り返って、どこかに隠れている花童子に手をふり、下山。

 

気図は、秋の台風の接近で雨の四阿山でした。

以前、冬の四阿山へは来ましたが、緑の四阿山は初めまして。
2回目の四阿山へは古道の旅となりました。

四阿山への道は他にもたくさんあって、
晴天であったら、まさに山の形のあずま屋の屋根を歩くような、伸びやかな稜線と、
そこから望む素晴らしい景色を楽しむ道が定番でしょう。

わかっちゃいるけど、雨の山には眺望は無いので、道と森とお話ししながらの山旅です。

でも道と森と、岩と、花と、伝説に気付いて歩くには、雨は最適な日より。

きっと遠征中の日本武尊さんも、わが妻を思い出した時には、
しっとり雨が降っていたのかも知れませんねw