安平路山は長野県飯田市と大桑村にある、標高2,363mのお山です。
日本二百名山の一座で、中央アルプスの主稜線上の南部に位置します。

登山道から望む御嶽山
うわさでは、長い行程と笹の藪漕ぎが難路な安平治山。
中央アルプスの山でも、こんなに南部の山には始めて訪れました。
何となく、期待より不安の方が大きいですが・・・w
2025年6月初頭 行き先は安平治山
✿もくじ✿
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☆登山口から安平治避難小屋

長いオフロードを経て、登山口に到着です!
慎重なドライブで既にここまでで疲弊?w
林道ゲードまでの道はオフロードですが通過は問題ない感じでした。
軽トラや軽自動車もゲート手前の空きスペースに駐車していました。
5台程度の空きスペース。

摺古木山登山口。
以前はこのゲート先も車で入って、摺古木自然園休憩舎登山口の駐車場まで詰められたのでしょう。
現在は整備が届かずに閉鎖されて摺古木自然園休憩舎登山口までは、ここから2時間30分歩きます。
長い!(T-T)

林道は車で通った来た道と同じで平坦な坂道。
時折ゴソッとえぐれた箇所や、落石のぽろぽろ落ちてる箇所があります。
道沿いに流れる沢が見えると、その清涼感が単調な道歩きの救いに。
途中に布引の滝への看板がありましたが、長い行程で全く行こうとの気持ちは出ません(^_^;)

ようやく建物が見えてきました。
やった!摺古木自然園休憩舎!!
と思ったら、手前のトイレ。
でもキレイに清掃されていてトイレットペーパーもありました。

そして直ぐに最初の目的地、摺古木自然園休憩舎に到着!

こちらもキレイに整備された避難小屋です。
前泊に利用できそうですね。

小屋の入口にはスズランの花畑が満開でした!
めっちゃ可愛い〜!!( ´艸`)

さて、ここからようやく登山道へと道は変わりますよ。
うわさの笹藪・・・、どんなだろうか。

☆摺古木自然円休憩舎から摺古木山
さっそく笹の道です。
でも足元だけで特に問題なしな道。

ちょっと覆われてくるけど、まだ大丈夫。

樹林の隙間から見えるのは摺古木展望台でしょうか。
遠目ではキレイな笹藪でも、足元はうっとうしい笹藪・・・w
笹藪は直ぐに普通の登山道に戻ってくれましたので、一安心。

イワカガミの可愛いフリンジが癒されます♡

沢水が多く潤った道筋には、湧き水や徒渉箇所がいくつかあって気持ち良いポイントになっています。

直登コースの分岐に来ました。
見た目は美しい摺古木展望台周回コースですが、直登コースで進みます。

展望の開く場所に来ました!
うわ〜!(≧∀≦)
遠くに見えるのは恵那山でしょうか。
手前の眩しい緑から、空と同化し始める遠くの碧い山への眺望です♪

そして小一時間。
摺古木山に到着しました!!
御嶽山が山頂標の横に覗いています。

乗鞍岳と笠ヶ岳、槍穗高も!!

ずずっと近場の山域も見えます!
この摺古木山から続く木曽山脈の空木岳、宝剣岳、駒ヶ岳が間近。
まじか!w

摺古木山の眺望は今回の道中で唯一と言える眺めでした。
もう、ここまでで良いんじゃない?w
☆笹藪全開!安平路避難小屋まで
さて、いきなりの笹藪スタートです(T-T)
摺古木山から安平路山までは別の山と考えた方が良い感じ。
これ、登山道ね。

登山道ですよ。
ピンテあるでしょ?w

白ビソ山に着きました。
よくこの道?で一点に到達したもんですねwww

樹林のおかげで笹藪は少なくなって、ホット出来る道。
朽ち木の苔に咲くバイカオウレンが本当に可憐で癒してくれます
( ´艸`)

ようやく、本日の目的地の安平路山避難小屋に到着しました!
笹藪の草原に赤い屋根。
後ろには安平路山が控えています。

小屋は管理されていますが、経年劣化が強く入口の扉は傾きのせいで閉まりません。

中は土間があって、その奥に部屋が在るので利用は問題ないです。

土間にはヒカリゴケが生息しているので、足の踏み場には少し気を付けましょう。
ちゃんと光ってる絵は撮れなかったのですが、以前に見たことあるヒカリゴケとはまた違う感じ?

小屋の中です。
綺麗に整備されて、2階もあります。
備品には、薄い銀マットが数枚とシュラフがありました。
いざという時にはとても有難いですね!

さて、笹藪の道を水場へ向かいます。
水場への道標は分かるようになっていました。

小屋から安平路山のほうへ5分くらい。往復10分な感じです。
斜面に湧き出る沢水なので足元には注意です。

晩ご飯はレトルトご飯に、レトルトカレー。
途中の残雪を拾って冷やしておいた黒ラベル(≧∀≦)

夕暮れ小屋の外。
南アルプス南部の山並みが浮かんでいます。

☆二日目!安平路山へ
好天の朝です!
今日も元気そうな笹藪と目指す安平路山。

荷物は小屋に置いて、軽い装備で歩きます。
いやいや、楽ちん♪
笹藪もすっかり慣れたもんで、快調なスタート。
残雪横目に、普通に夏道を辿ります。

途中、朽ちかけた水場の道標がありましたが、道は不明な感じでした。

笹藪の道は不明瞭な箇所も多くあって、笹で隠されてしまったり、間違って踏まれた跡を間違わないように進みます。
ピンテを目印に、足先で道だと判別する感覚を探りながら注意して進む感じ。
でも迷うので、やっぱりGPSが頼りになります。

広めの残雪も利用します。
総じて分かりにくくて面倒くさい道です。

救いは、樹林の隙間から覗く御嶽山の美しさ。

安平路山に到着です!(≧∀≦)
でも、面白くなかったーw

アサヒビールの寄付金で出来た山頂標だそうです。
ビールの文字はビール飲みたくなるからやめて(^_^;)

さて、下山はまたまた長ーい戻り道。
空はどんどん青く、暑い日射しの藪漕ぎ道はこんな場所あったっけ?って思ってしまうアップダウンがあったりします。

摺古木山からは戻り道も、沢水に癒されました。

しかし、笹の藪漕ぎの道は行程が倍に感じるのだなぁ・・・。
大変だったなぁ・・・w
少しの藪漕ぎは何回か経験したことはあったけれど、体感的に行程の半分が藪漕ぎしていた気がします(T-T)
普段、どれほど整備されている甘い山を歩いて来ていたのだと感じました。
登山道の整備に改めて感謝の気持ち。
☆今回の行程☆
