旅のこと

毛無山☆梅雨明けの日

富士山の展望台として名が知られている毛無山は、山梨県と静岡県の県境に位置する標高1,964mの山です。

日本に百名山と山梨100名山を冠し、天子山地の最高峰。そして日本に数ある毛無山の中でも最高峰の山です。

毛無山山頂部からの富士山

短かった今年の梅雨。

そんな梅雨明け発表された日の毛無山を歩いて来ました。

2024年7月中旬 行き先は毛無山

☆麓登山口から急登スタート

☆不動の滝見晴台から南アルプス展望台

☆激登のち稜線道は、富士山とお散歩

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登山口の朝霧高原から望む富士山です。

何て立派で美しい夏富士でしょう!

もう、これにて毛無山に登る理由はほぼ消化されたのでは無いでしょうか・・・(^0^;)

朝の時点では梅雨明発表はまだなので、発表待ち焦がれてる富士山にも感じますね。

ふもとっぱらオートキャンプ場の横を過ぎると、正面に毛無山が見えました。

縦に伸びる尾根コースもばっちり見えてしまって、あぁ・・・(´・ω・`)

広い有料の登山者用駐車場に到着しました。

封筒に車のナンバーを記載して、500円を入れて投函する仕組みです。

有料駐車場なので、公衆トイレの設置あれば良かったかなぁ。

さて、スタートは林道を進みます。

夏日の古びた林道は静かで、世間から取り残されたエアポケットのような空間。

時間軸のブレた、何となくノスタルジー。

かつて金山が在った毛無山には、採掘跡が残っています。

登山道に入るとすぐに徒渉ポイントですが、岩の上を歩いて渡れて問題なしです。

地蔵峠との分岐に掛かりました。

地蔵峠途中には崩落箇所の注意表記がありましたが、進むのは毛無山方向なので、問題なしです。

はさみ岩。挟まれそうな程に詰まった巨石群だからかな?

そのはさみ岩のロープ脇に、大きな一輪のヤマユリが咲いていました。

ワンピッチほど岩混じりの急登を上がった頃に、眼下が近く富士山を望む樹林の切れ目。

ふもとっぱらオートキャンプ場がなんと広い。

夏雲のないスッキリした景色を見るには、秋から冬にキャンプ場を起点に再訪ありかしら。

登山道には山頂まで合標識があります。

まーだ2合目(T-T)

少しホッとする道を挟み、不動の滝見晴台へ着きました。

緑が覆う隙間から遠くに細く長く、2段の滝が見えました。

変わらない急登の大変そうな岩場にはロープが設置されています。

三合目、四合目と経て少し開けた場所にレスキューポイントが作られていました。

ヘリが救助出来るような小さな広場です。

五合目の看板です。

新しく作られた道標に合わせて、古くから残った広告看板が昭和の匂いを感じます。

七合目。

足元に七合目看板が現れて、尾根の穏やかさがわかります。

思えば大抵は、頭を上げたら目の前に標識が現れていた感じ。

再び岩とロープが現れる細尾根に変わり、登れ登れ!と自分につぶやきながら脚を上げ続けます。

富士見台展望台に着きました。

樹林の先の岩場が展望台のようです。

もう正午を迎えた展望台からは、雲が覆ってしまい富士山の展望は叶いません。

風が雲を変えていくので、少しだけ頭の富士山が望めました。

麓で見た富士山の全景より、この富士山に嬉しい気持ちになるのが不思議。

美しい夏の花も岩場からいつも富士山を眺めているのでしょう。

稜線に上がりました!

分岐は北と南アルプス展望台ですが、どこからその眺望があるのか分からずスルー。

天子山地の稜線です。

富士山を東に、南北に延びる天子山地を北に向かって歩きます。

先ほどまでの急登とは変わって、まるで高原の散歩道のよう。

このまま歩き続ければ、終点は本栖湖です。

樹林の隙間からは右手に富士山が覗きます。

そして稜線に上がった分岐から、あっという間に毛無山の山頂に到着しました(≧∀≦)!

広い山頂には、山梨県の山頂標が2つと、下部町と身延町の山頂標。

古い方位盤もあり、読めない文字が急登で見た古い看板と同年代物と感じます。

山頂標群の横には開けた傾斜地があり、そこから真正面に富士山と対峙(≧∀≦)

裾野は雲に覆われていますが、富士山までは20キロほどの距離。

雲がなければ広がる裾野から続く富士山の全景が見えるそうです。

山頂標の毛無山とは別に、標高で最高点の毛無山山頂が先にあります。

もちろん向かいますよ。

マルバダケブキの丸い葉が登山道に沿って群生する中を歩きます。

低木の樹林と、野バラが咲く道は物語の世界のよう。

道行きには、常に富士山が見え隠れして、まるで一緒にお散歩をしているみたいです。

あまりにも快適で美しい天子ロード(≧∀≦)

あらら・・・。

調子良く歩き進んで、気付けば毛無山の最高点を行き過ぎて大見岳に出てしまいました(^0^;)

でも、ずんずん先へ歩きたくなる道だから不可抗力だったかなw

見落とさないように注意しながら最高点へと引き返します。

すると登山道脇に、盛り土が樹林に囲まれているように、最高点の山頂が隠れていました。

これは見落としそう・・・。

まぁ、道に夢中になっていたからかも知れないですが(^0^;)

再び、ご機嫌なマルバダケブキの小道を山頂へと戻ります。

気の早い一輪が咲いて、いよいよに来る夏を待ちわびている様。

再び戻った山頂は時間も遅く貸しきりで、すっかり寛ぎモード。

可愛い手作りの山頂標に笑顔になりますね。

前掛けが逆さ富士になってるみのワンくんw

久しぶりのカップラランチがあまりにも美味しくて、それもハイキングの醍醐味のひとつです(≧∀≦)

山頂にはかつて麓部落への道の跡。

現在は廃道となっている道筋がひっそりと森へ向かって伸びていました。

古道沿いにはひっそりと、道を偲ぶ様に一輪の黄オダマキが頭を下げて咲いていました。

日中の記録的な高温で、夕方はガスに覆われていく朝霧高原。

最後に夏顔をした青富士を見せてもらい、再び急登を下山しました。

本格的なグリーンシーズンの到来日。

梅雨明け発表のあった日に、急登トレーニングで歩いて来ました。

富士山を愛でるには、麓の朝霧高原から素晴らしく眺めることが出来ますが、富士山に向き合う様に対面している感覚は登ってこその味わい。

そして天子山地の稜線が富士山と一緒に歩く道で、この先へと歩き進みたいと感じました。

天子道への急登は試練ですけどね・・・(^0^;)


 

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