冬枯れの森を歩く。
長い遊歩道で、源流水をたどる
甲武信岳へ行きました。
奥秩父のおへそと、深久さんが著した甲武信岳。
おへその意味は、山梨、埼玉、長野の県境にあって、奥秩父の山々の真ん中にあるからかな?
そんなデベソな甲武信岳の標高は2,475m。
そしてこの山から日本海へと注ぐ信濃川の始まる場所です。
長野県からまだ千曲川の源流水を辿って、甲武信岳を歩いて来ました!(๑>◡<๑)
猫にまたたび人に山旅(≧∀≦)
2020年11月初頭 行き先は甲武信岳。
毛木平の綺麗な駐車場をから、林道を抜けて、遊歩道です。
天然ドライフラワーな広場です。
マルバダケブキの綿毛が、
朝の光に柔らかく光ります。
早速、千曲川の小川のせせらぎに出逢います。
源流の始まりの場所へ、この子たちが案内してくれます(^-^)
すっかり葉も落ちて、
明るい雑木林です。
見下ろす千曲川
透明でとても冷たそう・・。
少し沢の上に離れてカラマツ林を歩きます。
すらっと美しく伸びた姿が気持ちいいです。
気付けば、
またすぐ横に小川が寄り添う。
道は水平遊歩道。
これは登山て感じじゃないね(^◇^;)
ゆるゆると小川の流水たちが、
好きな場所を自由に流れていく。
ナメ滝です。
滑らかな滝だからナメ滝。 滝?ていうかスライダーw
ナメ滝のすぐ横を歩いていく遊歩道。
帰り道、
水を滑って下れたらいいのに( ◠‿◠ )
どんどん深くなる森
源流横の、
森の水をたっぷりと吸い込んだ
瑞々しい苔。
原生林の森と源流の川
千曲川、信濃川水源流の碑です。
川の源流部に出会えました・・・!
湧き出る穴を
かぶり付きで覗き込みます(^◇^;)
川の始まり。
ここから日本海へと、長い長い旅の始まり
水源の森の穏やかな登りはここまで。
ここから少しばかり、急登を上がります。
国師ヶ岳から続く道の分岐。
いつか、瑞牆山から国師ヶ岳を通って
縦走したいと思ってる。
急登の道を抜けて、森林限界。
このルートで初めての眺望です。
核心部のガレた急登を上がり、
十文字峠と雁坂峠の分岐道標。
すぐ横が山頂です!
ここからは、43座の百名山を望むことができるのだけど、今回は無理でした(;_;)
山頂からは、百名山がひとつ。
雲の隙間から、青い青い富士山 (*^▽^*)
信濃川にはあまり馴染みはないのだけれど、
長野の山を訪ねる時になど、よく目にする千曲川。
ところで、川の源流部って、どうやってわかるのな?
森の奥深い、一点の場所から湧き出る水は山のあちこちにあって、
その山域のあちこちから滲み出る水。
その子たちが集まり、ひとつになって川になっていくのだから、
山から滲み出た水の源全てが、源流部になるんじゃないのかな・・?w
ゆっくりのんびりと遊歩道を歩いて、小川を辿りながら、
当たり前なのかもしれない、自然のサイクルを、改めて不思議に思う。
緑の苔に覆われた森に水を感じる。
木々が山と水を守り、山と水が木々を支えてる。
源流から行く、一本の細い水流を見送りながら、
これから始まる、水たちの長い長い旅を想う。
日本一長い水の旅で、ここから日本海まで辿り着く水の粒が、本当にいるのだろうか?
色々んな場所から集って来る他の水に出会い、生き物に出会い、
空へ帰り、山へ帰る旅。
水って、旅人だったんだな・・・w。