旅のこと

真夏のいちばん長い日☆高妻山

尾根をひたすら上がっていく真夏のハイキング

暑い暑い日の、長く高い場所。

高妻山へ行きました!

高妻山は新潟県と長野県にまたがる、標高2,353mのお山です。

戸隠連峰の中のいちばん高い山で、戸隠表山が戸隠山で、高妻山は戸隠裏山。

裏山って言うくらいに、奥へと入って行くのです。

辿り着くまで一本道の山頂は、その少し先の乙妻山で行き止まりの場所。

周りを取り囲む山々には道すらなく、連邦の中にあって最奥の独立峰のような山。

機会はあれど遠かった、高妻山へ行って来ました!(๑>◡<๑)

mataTabi
2020年8月 行き先は高妻山。

戸隠キャンプ場の入り口にある、

登山者用の駐車場です。

ここからキャンプ場を抜けて、

牧場を抜けて、登山口が遠い・・

 

戸隠牧場の中に入ってすぐに、
入山届け記入提出用のテーブルがありました。

県警の夏山登山指導の方がいて、
入山時間がギリギリって、
お小言を頂きました(^◇^;)

 

牧場には動物たちがのんびり。

ポニーちゃんにおはよう!( ◠‿◠ )

 

 

 

牧場から見上げる高妻山です。

すでに暑い!(^◇^;)

登山口まで、
牧場の中をルーファイしちゃいました。

もう8時じゃん、まずいまずい(^^;;

 

 

森を入ると、すぐに立派なブナの巨木。

”ブナ仙人”と看板が根元に置いてありました。

弥勒新道は近道なだけに、急登。

そして、森を分入るから

細い尾根道に

木の根が貼りめぐっている。

 

長く、キツイ登り道の弥勒尾根から、見下ろす牧場!

眺望が嬉しいです。

五地蔵山分岐

 

ようやく、六弥勒の分岐です。

弥勒様は6番目なのですね。

 

 

そして、木々の隙間から、目指す高妻山が目の前に!

登山道からの高妻山

ここからもう一段階! いや、もう三段階くらい??( ̄▽ ̄;)

空は太陽と雲が行ったり来たり。

 

道はガレ道。

岩の突起が歩きにくい。

 

登山道が上へと伸びて続いていて、

雲のヴェール。

登山道を越えようと溜まり始めてる。

 

九勢至に乗り上げました。

小さな祠の先に、いよいよ迫ってきた山頂です!

日差しを遮ってくれる樹木もなく、
急登と暑さがピークになってきます。

エネチャージ、山バナナ!(^-^)
山のバナナは腹持ちもいい、完璧おやつです。

 

 

長く、歩いて来た道は

もう雲に侵食されています。

ヤバい・・(^◇^;)

 

 

最後の急登を乗り上げれば、

嘘のような平坦な道に出ます。

 

 

 

横を見れば、木々の隙間には戸隠山です!

まるで、里山の様な穏やかさ(^^;;

さっきまでの坂の上とは思えない

長閑な道を進みます。

 

 

そして、やっとこさ山頂です!(๑>◡<๑)

 

ふぅ〜・・・。

いやいや、全く長い坂でした〜!

 

 

山頂からは、ギリギリ雲を逃れる戸隠山が見えました。

他の眺望は残念ですが、最奥の乙妻山方向。

下山はピストンで弥勒尾根下り、途中から見る戸隠牧場と雲に霞んだ黒姫山。

夕方近く、夏でしか味わえない時間帯の眺め。

夏の日の、早朝から日暮れまで・・・、

毎日、大気のドラマが繰り返す。

下山の夕刻の、牧場から飯綱山。

 

 

隠キャンプ場は、何度か利用したことがあって、
その度に、背後の高妻山へ行ってみたいな、と思っていました。

早朝に、ザックを背負って森の方へ向かう登山者の、後ろ姿を見送りながら、
いつか行ってみようと・・・。

でも、行くのは秋かな〜、なんて想像していたのだけどね(⌒-⌒; )
なんと、夏のど真ん中。

なんてたって、この日の天気図には全国278地点で猛暑日と(°_°)
おそらく今までで、一番の暑さです。

長い長いハイキングの道は、ほぼ真っ直ぐに1,200mくらい登る尾根道。
そんな厳しいルートを、身体水分と相談しながら歩きました。

お盆休みの最中でもあり、登山者も多くて、
挨拶は「こんにちは」と「暑いですね」と・・。

途中、水分と塩分バランスを崩したのか、足が攣って、バテている青年がいました。
青年に、お決まりの漢方薬と、エアサロンパスを処方してあげつつ、励まし合う。

夏山の、その日だけの山の姿や、その時に巡り合う景色や、出会う人。

そんな、山のいろいろ全ての要素が堪らなく好きで、
山の素晴らしいことだな・・って思う。

身体中の水分が全部なくなっちゃうくらいなハードな山も、
夕方の風に吹かれてしまえば、ケロリと思う。

なんて最高の山だっんだろう、ってね・・・w