遠くから見てきた芦別岳。
突き出た山頂は格好いい。
芦別岳の東側に張り付いた様な半面山から
春山を滑り降りる。
石狩平野の東側に南北に連なっている、夕張山地。
その最高峰は、標高1,726mの芦別岳です。
富良野から見上げると、とんがり山頂の手前に雲峰山があって、
その下の丘みたいな盛り上がりが半面山になります。
下から見ても雪の時期だから?よく分かるその部分。
えぇ? 本当に半面じゃ〜ん!w
そんな半面山から、春山スキーをしてきました!(๑>◡<๑)
猫にまたたび人に山旅(≧∀≦)
2022年4月初頭 行き先は芦別岳。
スッキリ晴天に恵まれた朝です!
日の出時間から約1時間弱。芦別岳の登山口へ向かいます。
富良野リサイクルセンターの脇にある林道の入り口から、スタート。
芦別新道コースの登山口から、ひとつ南側にある尾根を歩いて
最短半面山を目指します。
今回の仲間は大先輩4人と自分の5名で歩きますよ〜!
カラマツ林道入り口のゲート
北海道の狩猟期は1月末でまでなので、とっくに終わっています。
これがカラマツ沢かな?
芦別岳からの沢の水は、雪解けで力強い勢いで流れてる。
この水は平地を抜けて空知川へと合流します。
南北に長い芦別岳。
広い裾野の白樺の林は、この先に歩く尾根へ続きます。
ほんの少し上がってみたいで、林間から向こうの街が見えます。
なだらかな様で、細かく急な箇所も織り交ぜてある感じ(^◇^;)
隣の尾根も着実に急になっていってますね…
明るい尾根道の正面に、白樺の隙間から小さく白い芦別岳が見えます。
しばらくすると、山上と思えない様な広い尾根。
樹木の影が美しい。
交差するように、雪野原に模様をつけています。
広い尾根からは、遠く富良野岳がみえてきました!
お腹が空いたので、もぐもぐタイム!
穏やかな広い尾根で、
富良野岳を見ながら休憩です。
真っ直ぐに半面山に向かう尾根のルートは
いよいよ狭まりながら斜度を増してきます。
目指す半面山の白い山頂が見えてきました。
台形をした山頂は広そうな感じ。
隣に並走する尾根を見ながら、
自分もあんな感じの尾根に乗っかっているのかなぁ、なんて思う。
足元の雪の感触も、滑るのが楽しみになってくる雪質になってきました。
まだまだ、ここから!って感じの先を見ます。
でも雪山の道は
真っ直ぐに、真っ直ぐに登って行ける王道感がある。
急登の尾根を九十九折に刻みながら登ります。
一歩一歩を慎重に板を踏み締めて進みます。
急登と緊張。
ストック頼って足を止め、見下ろす景色にクラッとしてしまいます。
きめ細かく締まっている雪は、シールがギリギリ噛みにくい感じ。
九十九折り切り返し、ズルズルとシールがすべる雪に手こずります。
芦別新道コースとのジャンクションまであと少し
足元の難所を乗り越えて振り返った、素晴らしい眺め!
雲が多くなってきました。
気付けば、並んで歩いた隣の尾根を見下ろしています。
あと、もう一息。あと何ピッチ?(⌒-⌒; )
最後の急登に、見回して背後の景色に元気を貰います。
山頂の手前の緩んだ場所に、
ベンチの木をみーっけ!
板を履いたままひと休みしていたら、
先輩方から「え〜ねぇ」ってw
ベンチの木から板をぶらぶら。良い眺め〜(๑>◡<๑)
さて、本当に残りワンピッチです。
樹林を抜けて、
半面山の台形地へ乗り上げましょう。
すぐ右手に
夫婦岩の南峰と北峰が真横に。
南峰が夫かな?
芦別新道コースとのジャンクションから、登ってきた尾根を見下ろします。
という事は、半面山の山頂に着いたってこと!o(≧▽≦)o
トップからは目の前に芦別岳が左奥に!
真ん中は雲峰山で、右の崖は屏風岩ですね。
もう目前の芦別岳の山頂ですが、今回は行きません。
体力と時間とピッケル&アイゼン必要です。
あと私には技術も必要・・w
広い半面山の山頂。
ここに立って、半面山は本当に半分の山だって分かった瞬間でしたw
滑走準備完了です。
しかしカラフルな大先輩たち…(^_^;) 狙ってます?w
下のルートは、登ってきた尾根を滑ります。
トップからの白樺の樹林を縫うように、大先輩型の後ろに習ってスタート。
トップからしばらくの雪質は、表面下の締まりがちょっと硬い感じ。
しょぼい自分の滑り(^◇^;)
尾根の幅が広くなってくる樹林。
黄青緑赤な大先輩方が、時々ルートを確認します。
だって、登り返すような目にはなりたくないからー(^^;
午後は雪質と、裾野に向けて斜度も柔らかくなってきます。
木々の隙間も詰まってくるので、縫う木々を選びながら進む。
楽しいツリーランです。
あっという間に登山口到着で、フィニッシュ〜!
お疲れ様でした!(๑>◡<๑)
4月の初頭だというのに、5月の陽気を記録したこの日。
春の雪山ハイキングには最適な1日になりました。
北海道遠征は3年ぶりでしょか。
移動中の車窓から見える芦別岳へは、ずっと行きたいと思っていました。
北海道の山の標高は高くないですが、いつも思うのは裾野の大きさです。
今回のルートは雪の上を真っ直ぐに登る道。
真っ直ぐに障害物もなく、山頂へ向かってシンプルに詰まっていく斜度。
やっぱり雄大にアプローチさせてくれる感じの、北海道のお山でした。
変な名前って思った半面山の名前の意味も、山頂に立った瞬間に判明。
下から見上げれば、立派な台形の山なのに、そっち側だけ〜w。
背後の芦別岳への麓みたいな錯覚を覚えてしまう、台地の不思議な場所でした。
芦別岳登頂は最初から想定外ではありましたが、
間近に山頂を望む場所に立つと、やっぱり山頂に行ってみたいと思いますね。
BCはピークが目的ではない登山なので、それが好ましいスタイルなのですが
そう思うのは仕方ない(^◇^;)
スキー滑走は、なんてあっという間!の楽しさ。
1時間も滑って降りたの?と、思えないくらい全く一瞬に感じました。
美味しい雪のスキーシーズンはこれにて終了。
標高の高い山では、まだ1ヶ月くらいはスキーが出来そうだけど、、
行けると良いなぁ!