銀色の鳳凰三山を歩きました。
mataTabi
2021年10月終わり 行き先は鳳凰三山。
山梨県の南アルプス。北東部にある3つの山の総称で、地蔵ヶ岳・観音岳・薬師岳の三山を総称して「鳳凰三山」と呼びます。
1日目。
夜叉神峠登山口からスタートします。
紅葉も期待です!
なんて出発したのは良いけれど・・・
この時には、まさかこんなに雪が来るとは想像しません(^◇^;)
夜叉神峠登山口から、夜叉神峠までは遊歩道のように整備された道。
小一時間ほど
スタートアップで足とテント装備の荷物を、身体に慣らすには良い感じです。
夜叉神峠からは雲に覆われて、北岳や間ノ岳が少し姿を見せています。
怪しい天気・・・(⌒-⌒; )
さあ、本日の目的地の南御室小屋へ夜叉神の森を歩きますよ!
夜叉神の森には美しい木々のオブジェがそこここに・・・。
苺平まで来たら、
南御室小山ではもう後少し。
南御室小屋に到着!
そして誰もいない寒々としたテント場。
さぁて、どこに設営しようかな!
テントを張って、ご飯作っていたら雪が降ってきましたよ(^◇^;)
今夜のメニューは
鮭のちゃんちゃん焼きです(๑>◡<๑)!
18時。
いっとき雪は止み、静かに星空が顔を出します。
ちゃんちゃん焼きをつまみに、同行者さん達と乾杯。
夜。
再び雪が降り始めました。
バラバラとテントに当たる音を聴きながら、うつうつ・・浅い眠りにつきます。
日付が変わって、しばらくした頃。
あまりにも静かな気配に、ふと目が覚めますと
世界が変わっていました。
やがて深夜に雲は消え
真上には星空と
静寂だけ
雪で月明かりが増した、深い夜の時間
少しだけテントの雪を払って
また眠りにつきます。
おやすみなさい・・・zzz
晴天!二日目
すっかり白い世界になった朝の南御室小屋から、薬師岳へ出発です。
ひっそりと静かな、しらびその森を歩き、森林限界を抜けると・・・!
雲ひとつない大展望!
粉砂糖をふりかけた南アルプスの峰々! o(≧▽≦)o
そして蒼い蒼い富士山
来た道を何度も振り返っては、
都度、
蒼い空と山並みに感嘆。
薬師小屋でおトイレ休憩
この先にはもう無いからね(⌒-⌒; )
薬師小屋から薬師岳へはすぐそこ。
斜め上へ向かう、目に映る色は、青と白
薬師岳山頂につきました!
目の前の北岳
北岳から見えていた鳳凰三山。
その鳳凰三山から北岳を見たかったんです!
次の三山のピークは観音岳。
観音岳へ向かう稜線も真っ白!
観音岳に到着です!
三角点は岩をよじ上った上にあります。
古く黒ずんだ小さな金属プレートが雪に埋もれてあったから、立てかける。
岩稜のと雪の道の先にポッチリ突起のオベリスクが現れました!
アップダウンでどんどんオベリスクに近づく
赤抜沢ノ頭からお地蔵様と北岳
そして、オベリスクが目の前!(๑>◡<๑)
遠くから見つけては、
何故あんなに小さい岩の突起が目立つのだろう?って
いつも思っていた。
岩たちが、競うように重なって、空に向かっているみたい。
賽の河原に立つ、たくさんのお地蔵様。
昔。ここに異世界を感じて、祈りを思ったことに納得してしまう。
地蔵岳の山頂は ”鳳凰山大神”
という小さな祠があるようです。
オベリスクに取り付き、頑張ったけど
よじ登れたのはここまで (^◇^;)
雪で足元怖いし〜w
さあ、来た道をピストンです。
帰り道と午後の富士山は少し落ち着いた感じで、お祭りの後みたい。
薬師岳に戻ってきました。
歩いた稜線を振り返って、目で道を辿り返す。
ただいま!!
朝の薬師岳山頂に着いた時、先に山頂にいた方に挨拶をしたら、一言
「紅葉を見にきたら、雪景色でした」と、つぶやかれた。
今回の山行きは、この一言に尽きるように思う。
10月後半。
この季節の高山に、雪はいつ降ってもおかしくはないと、知識では知ってるけれど、
実際に山の景色を一変させる、圧倒的な雪の存在感。
まだグリーンシーズンの感覚だった、その名残を雪は木っ端微塵にしてしまいました。
雪は無音の音で、冬の始まりを知らせるのですね。
チェーンアイゼン無しで歩きつつ、山装備ナメちゃいかんですって、会話しながら歩く。
この季節はやっぱりチェーンアイゼンは持ち歩かないとダメですね ^^;
北岳から見えた鳳凰三山。
夜叉神峠から指先で稜線をなぞりながら、鳳凰山へと横に伝って見渡した。
その歩きたかった稜線を、歩きました。
行ってみたい場所や道は、まだまだ沢山ありすぎて、嬉しい。
今度は、地蔵岳から先へ進み、早川尾根へも歩いてみたい。
もちろん、アサヨ峰では目の前の甲斐駒ヶ岳を見上げて、天然水を飲むw。
歩きたいと思う山が次々と繋がっていく喜び。
楽しみで仕方ない。