雲の国の、草のっぱらと
夏の空
なんとなくノスタルジックな雨飾山へ行きました。
新潟県と長野県の県境にある雨飾山は標高1,963mの双耳峰なお山です。
なんて素敵な名前の山なんだろうと、ずっと思っていた山。
昔々、山頂で雨乞いを願ったことから、こんな素敵な名前になったとか。
海の漁師さんも、雨飾山を目印にしていた山。
名前に憧憬れ、地図を眺めては想像してた、雨飾山へ行ってきました!(๑>◡<๑)
猫にまたたび人に山旅(≧∀≦)
2020年8月の終わり 行き先は雨飾山。
アプローチの林道から雨飾山がチラリ。
お天気は上々です!
ゆっくりスタートで、登山口。
小谷温泉コースを歩きます。
最初は、緩やかな木道です。
登山道は成長した木々に覆われて、
時間と共に、残暑の日差しが盛り上がってきます(^◇^;)
大きな岩に、標高と間隔表示。
400m毎にあります。
菱形にデザインした看板がなんとなくオシャレw
濃い木陰に守られて、ブナの森を歩きます。
夏の間、もりもり成長した立派な緑。
立派だな。
何年も何年も、ゆっくり成長していく樹木。
自分もゆっくり、まだまだ成長!ですw
ブナの森から荒菅沢へ降るポイントから、見えて来ましたよ!
秋の紅葉のカレンダーでよく見る場所の緑バージョン(雲付き)w
荒菅沢に到着。
岩岩だらけの、広い川原です。
涼しげな沢の水の向こうに、尖り山頂!(≧∀≦)
沢の水で涼をとり、
いよいよ高度を上げる登りになります。
足元はしばらく岩道。
可愛らしい植物が、顔を見せ始めます。
アキチョウジの蕾かな?
だいぶ上がって来ました。
横には布団菱の岩肌と山頂が見えます。
お天気は、雲が多めに・・(T ^ T)
坂のキツくなって来た登山道。
道端に咲く可愛らしい花々が嬉しいです。
紫のトリカブトに続き、
ピンクが可愛いフウロソウ(´∀`)
ツリガネニンジンは
夏から秋にかけて咲くお花。
お花たちに手を引かれて上がった急登。
穏やかになった道にホッとします。
左に大きくカーブするように
笹平へ向かいます。
でも道は、
すっかりガスに覆われてしまっています。
咲き始めた秋のお花が可愛いです。
笹平に入りました。山頂はガスで隠れてます(⌒-⌒; )
笹の間を歩きます。
意外に深く感じるのは、
登山者の往来で道が低いからかな。
しばらくすると、道々に秋の花。
まだ、咲き始めたばかりの
若い野アザミ
桔梗もまだ蕾。
秋はこれからです。
夏の名残のイチリンソウ
まだまだ、夏だけど(^^;;
なんて美しい、道でしょう・・
左手には深い崖。
足元の布団菱を見下ろす。
ここから大詰めの登り道です。
登山道を見上げて、
わーお・・・(⌒-⌒; )
でも、道沿いの花たちが
背中を押してくれる。
頑張るぞー!!
南面には、一面のお花畑!!(≧∀≦)
見上げる斜面の向こう、雲の隙間に青空も!
歩いてきた笹平を望みます。
左側に登山道のトレースが女性の横顔のようで、女神の横顔と言われているそうです。
山頂ランチは、冷汁です!
冷たくて、サラサラと喉を通る(´∀`)
夏の暑い山メシには最適です。
デザートに山バナナもパクつきながら、
まったり過ごす山頂。
夏雲と笹平と野アザミ
のんびり、いくつもの雲を見送って、山頂を後にします。
横顔の女神は、まるで風を吹く様な。
自身が風となって、飛んで行く様な。
ジャケ買い。って訳じゃないんですが、
名前の響きや、字面が美しい山に対して、どうしても夢想癖がある自分。
でも、日本の山の名前って、実に詩的で美しい名前が多くないです?(´∀`)
”雨飾山”
その名の美しさに、まだ行ってない山の、行きたい山の筆頭でしたw
実際に歩いた雨飾山は、まるでRPGな世界。
歩いて歩いて、歩くことが冒険の旅みたいな、美しいフィールドがありました。
ダントツに秋の紅葉が有名な名峰ですが、
夏の雨飾山こそ、この山の名前の意味を感じられる季節なのかもしれません。
頂きにある、雨を祈る場所。
今回、山頂から見える北アルプスも日本海も見えなかったけれど、
かつての、雨を願う祈りが叶った様な、怪しい雲に覆われた山頂部を体験したみたいでした。
青と雲が入れ替わりながら輝く、囲われた青い世界。
夏の雨飾山は、
見事な笹原を歩くために、その笹原を見渡して風に吹かれるために、
そのために訪れる山なのだなって思いました。