旅のこと

秘技クロス縦走!☆イイデ~な飯豊山☆

 

夏の、花の、星の山

飯豊山へ行きました

2016年7月末 行き先は飯豊山。

飯豊山は、福島県と新潟県と山形県の三県の県境にまたがる飯豊山地にあります。

標高2015.1Mって(^_^;)メチャこだわり感ある標高ですが、

山頂所在地のこだわり感有る逸話から、モテモテな山なんだなぁ・・・。

福島県の飯豊愛に脱帽です。

そんな福島県山頂を在処とする、熱望に相応わしく美しすぎる、飯豊山

 

さてさて、今回は山の先輩方から、夏の飯豊山縦走のお声がけを頂いた。

しかも”クロス縦走”と、なんとも面白そうな企画。

別々の登山口から入山をして、真ん中で落ち合う。

そして、車の鍵を交換して、下山後に待ち合わせするというのですw

そんな方法を、自分じゃ思いつきもしない(^_^;)

でも、気の知れた仲間になら、信頼できる仲間となら、長年の仲間でならば

夏のクロス縦走は絵空事じゃない。

 

 

朝の車窓から、飯豊山のある方を見ます。どの辺が飯豊山脈?

とにかく、綺麗! そして晴天!!(๑>◡<๑)

登山口に着く頃は、すっかり真夏の色の空。

森の濃い影。

 

 

 

木霊みたいな対の神様。

お邪魔します。

よろしくお願いいたします。

いきなりの超絶急登尾根を、ガチ這い上がり!

 

あっという間に標高は登山口の406mから、

湯の沢峠の1021m!(>_<)

 

気温もぐんぐん上がって

汗も気力もいっぱい搾る(^^;;

 

あれ?なんだか雲が怪しげじゃない?

よーやく梶尾峰! 1692.2mです。

ここからは緩やかな稜線の道。

テント装備も背負ってるけど、みんなよく頑張りました。

灼熱+土砂降り+急登7時間

洗礼を受けて意外に無感動・・・(´-`)

 

でも、ここからはお花畑の始まりです!

可愛らしい、マツムシソウ

 

曇り空の中で

異彩が映えるオニユリ

 

 

図ったように雨も止んで、

今夜のお宿までもうあと少し

 

稜線の斜面には

一面のチングルマの花畑!

 

 

 

 

池塘を囲むように、黄色いお花たち

向こうの山肌には緑の中、

雪田の白が差し色が清々しい。

 

扇ノ地紙から主稜線に乗っかる。

まるで、次のシーンが開幕するよと、告げるように

向かう道先に掛かった、雲のカーテンが払われていく。

門内小屋到着で、長い1日の長い歩きもおしまい。

まずは乾杯!

そして即席チャプチェとキムチ鍋〜(๑>◡<๑)

ピーマン、山にはイイデw
生でも食せるし〜!

 

小屋へ入ってから、大雨と雷!

でも、その後は不思議な夕日の日没

そして、街灯から星宇宙へ

おやすみなさい・・・

3/2日目。 門内小屋から北股岳→烏帽子岳→御西岳避難小屋

モスピンクにブルーグレーの朝です。

山が目覚めます・・。

門内小屋の鐘が響く!スミマセンくらいに(^◇^;)

本日行動用の水を汲みに水場へ。

赤い旗が目印です。

水場は窪地にあって、雪に囲まれてひんやり

 

 

小屋からすぐの門内岳はガスに包まれてて、

今日の天気は良くなるって予報ですが・・・

でも、雲はなくなっていき、向かう道には青空!

そして、足下はどこまでも続く花街道

ずっと続いていく稜線と、これから歩く道!

 

グッモーニン!

朝露た〜っぷり

 

 

 

北股岳に着く頃には、すっかり夏の空

 

 

会いたかったイイデリンドウ

この子が見たかったの!

飯豊の星☆

 

再び、ガスがやって来ました。晴れたり曇ったり、山は移り気です・・。

でも、花は色とりどり過ぎて、目と心を奪われます

梅花皮(カイラギ)岳で

天気はまた雨に( ;  ; )

ハクサンコザクラの群生地で癒される

 

結局大雨の中を歩いて、

御西小屋へと到着です(^_^;)

 

 

挫けて小屋に寝ようなんて思っていたけど、

雨もしっかり上がってくれたので、テントを設営することに。

なんて素敵なロケーション!

角度を変えれば、今日歩いた稜線も!

山の奥深く辿り着いた、山しか見えない完璧な場所

クロス縦走、クロスポイント!

メンバー全員が無事に再会を果たし、

夕食の宴がスタートです(≧∀≦)

 

メニューはココナツカレーと

にんじんサラダ。

千切りにした人参に、
オリーブオイルと粉末の寿司酢を合えるだけ、
お好みでベビーチーズ、干し葡萄と鰹節♪

賑やかに楽しく♪

 

いつしかゆっくりと日は暮れていく・・

おやすみなさい

3/3日目。 御西岳避難小屋→飯豊山→切合避難小屋→地蔵岳→大日杉小屋

 

すごい朝が来た。

雲の国が、朝日と共に現れる。

燃えるような雲

 

大日岳も染まる

ここで、お互いの車の鍵を交換して別れるクロス縦走。

私たちは飯豊山を越えて大日杉登山口へ向かいます。

山の、朝の光は、どうしてこんなに眩しんだろう。

 

歩いている私を軸に、いつも美しい世界に取り囲まれる

 

御西小屋の番人さんから教えてもらいました。

「花の飯豊山だから、山には花を添えて撮って」

山と花はひとつ

 

どれも全て、とてつもなくデッカいものが、私の視界に映る不思議感

三日目でたどり着いた飯豊山。

なんて、雄大な山塊なんだろう・・・

縦走というスタイルで歩けて良かった。

足と五感で飯豊山を感じられて良かった。

 

地上の楽園って、こういうのと思う・・・

歩いて来た道

歩いて行く道

切合小屋から地蔵岳への道は、

 

雪田をわたり

 

 

 

 

 

融雪の冷たい湧水で頬を冷やす

 

 

 

 

樹林帯に戻って来ました。

 

 

地蔵岳への道には岩の尾根も。

 

歩いて歩いて、降ってきた。

そろそろ旅も終わり。

振り返り、見上げる。

 

飯豊山はもう見えない別世界

素敵な夏休みをありがとう

 

飯豊山は、もう…行こうよ!絶対に!
くらいに、拙い私の山旅経験の中でも、最上級な山でした。

そしてこの旅も、いつもな感じで勉強になりました。
めまぐるしい天候の変化。

飯豊山の自然の雄大さ。
甘く判断する行動には、ちゃんと自然は公平な判断。
雪田の横断時に、横着して甘く判断して、
プチ転び、、いやプチ滑落?。
ズボンが破れてお尻に穴w。

でも清水でズボン履いたまま、泥を洗い流した気持ちよさ!
ラッキーだっただけですけれど・・^^;

それと、
背負ったテントは今回出番なし?と思ったら、
小屋のキャパ過剰気味で、テント泊への転向歓迎。

テントから体をはみ出させて見上げた星空・・。
頭に腕を組み、大地を背中に寝っ転がる。ミルキーウェイが見られるなんて!

忘れない。
人は自然とこんなにも寄り添い、同化出来るんだ…って、思った。

また、いつか。
いつかの等身大な自分と訪れたい山です。