淡い緑色の季節。
芽吹いた新芽が光を感じて、嬉しそうに伸び始める。
うずうず・・・
新芽と一緒に、ただ日光を感じ、
今年も春を浴びる。
岐阜県、三重県、滋賀県の県境に沿って南北に連なる鈴鹿山脈。
その中で行われた登山大会で、登る7つの山々を、セブンスマウンテンと呼んだそうです。
微妙に昭和な垢抜けない感じが、ちょっと愛おしいw。
その鈴鹿山脈の中央部にある釈迦ヶ岳は、連なる山々と、濃尾平野から伊勢湾を望む眺望の、視界に入る全てが広やかなお山です。
初めての鈴鹿山脈!
山脈の真ん中に寝っ転がった、お釈迦様に登ってきました!(๑>◡<๑)
mataTabi
2022年4月末日 行き先は釈迦ヶ岳。
遅めの出発時間です。
行動制限のないGWにて朝明駐車場は満車の為、三休の湯駐車場からスタート。
朝明駐車場、まじ満車ですねー(^0^;)
駐車場のすぐ横には登山口です。
本日は、この朝明駐車場から中尾根コースを登って、庵座の大滝を見つつ下山しますよ〜。
キャンプ場横のロッジ?を抜けて林を進むと、庵座谷の沢に作られている砂防堰堤に出ます。
この浅い水面に置かれた石を渡って徒渉して対岸へ。
ごろごろした岩の沢岸。山頂方向の萌え色した緑が眩しいです。
中尾根登山道の分岐には、落ちた道標。
掲げられた古い協賛名入りの△旗が、在りし日の大会を名残匂わせる。
中尾根の緩やかな麓の道は、新緑の若葉が覆って初夏ですね。
樹林の切れ目から見えた尾根の西側。
谷と萌黄色した山肌を見上げます。
この道標で方向を左に変えつつ、中尾根の痩せ気味な尾根筋に乗っかっていきます。
まだ、余裕な尾根の道幅
尾根道にはイワカガミの群生が多く見頃を迎えています。
ぴかぴかのイワカガミの眩しい美しさ!(≧∀≦)
ちょっと余裕のなくなった痩せた岩尾根道(^0^;)
こんな岩の痩せ尾根には、やっぱりイワカガミが群れる訳だ。
小腹が空いたので、
早めにエネチャージ!
気温もぐんぐん上がっているから、水分もしっかり補給です。
鳴滝コバ。あと半分?・・より、まだありますね(^_^;
尾根道の質感が変わって来ました。
花崗岩のような白い石砂が混ざっているみたい。
横の山肌には白砂の地面と、木々の隙間から釈迦ヶ岳がチラリ。
分岐手前の抜け出た岩場から、釈迦ヶ岳がよく見えます!
この先にて、少しルートをロスしてしまいました(T-T)
ルート外して登った岩場からは、ヒヤヒヤしつつも絶景を見下ろしてしまいます。
連なる先の山は御在所岳でしょうか。
初めての山域の、初めての山感覚は、一面の広がりに引き込まれそう。
伊勢湾と鈴鹿の街も見える。
ようやく釈迦の白毫に上がってきました。
白毫は仏様の眉間に生えてる白い巻き毛のことだって!(゚o゚;
あれって、ホクロじゃ無かったの〜!?しかも明光発射するとか?
もう、ウルトラなビームにしか思えません・・(^0^;)
釈迦の白毫。ラストは完全に側面の切れ落ちた、しかも急登にビックリ!!
その細い毛に例えられた道からは、右と左と別世界が広がります。
左側に広がる山々世界。
右側に広がる平野と海の世界。
△てっぺんの樹林へ入れば、また森の道です。
釈迦ヶ岳最高地点から、三角点ある山頂への道は、なんて可愛らしくうねる筋道。
木々は近畿で訪れた大峰山脈に似ている感じがしました。
スルスルと導かれるように、展望の尾根道を歩いて行けば、
開く先に釈迦ヶ岳の山頂が待っていました。
この山の頂は、とても街にに近い場所に思う。
こんな場所から名古屋を見渡す不思議。
濃尾平野から揖斐川と木曽川が流れ込む伊勢湾までの広大な景色。
始めて来た鈴鹿山脈の頂は、思い出の中にある馴染み深い街と、懐かしい人を、
脳裏に見せてくれる気がします。
釈迦ヶ岳最高地点まで戻り、庵座谷の分岐を下ります。
道標も外れ落ちているので、少しだけ分かりにくいかもです。
庵座谷へ下りは、ガレた岩が多い谷間の道。
綺麗な沢には、朽ちた砂防堰堤沢が取り残されていました。
沢に沿って進みにくい場所には、岩場を通るのに鎖場もあります。
滝がある場所は沢沿いに歩けないですからね(^0^;)
庵座の大滝。2段になっているけれど、落差が一本に見える白糸の水。
空の青が流れ込んで滝になっているみたいです。
朝明駐車場への分岐へ戻ってきました。
満車だった駐車場の車はすっかり少なくなっていました。
子供時代。中部圏に住んでいた自分には、
鈴鹿山脈は知っていたけど、それだけでした。
そして現在。
あちこちの山を旅する中で、やっぱり鈴鹿山脈の魅力は低め。
自分の行きたい山域は、北や南のアルプスの、標高ある山々ばかりでした。
でも、いつしか高速道路から見る、青い塀みたいに横たわる鈴鹿山脈に、
歩きに行ってみたいとの思い・・。
今回の釈迦ヶ岳は、まず鈴鹿の山にご挨拶な感じに思っていましたが、
美しい森と、変化有る道と、驚きを持った眺望に、心がすっかりヤラれましたw
そして、7つの峰を結んで続く稜線は、低くなく高すぎることも無く、長く遠く続く道。
山と人里が離れすぎていない、縦走路。
木々を抜けて、麓へ流れていく風を感じながら、またそこを歩く山旅をしてみたい!
この初めての訪れた山域への山旅。
次への旅の想いにつながる、始まりの山行になりました。
今回の行程地図
(スタート地点S)三休の湯駐車場〔<5分>〕朝明駐車場〔<144分>〕釈迦の白毫〔<14分>〕釈迦ヶ岳最高点〔<3分>〕大蔭〔<3分>〕釈迦ヶ岳〔<4分>〕大蔭〔<9分>〕釈迦ヶ岳最高点〔<42分>〕庵座の滝〔<38分>〕朝明駐車場〔<4分>〕三休の湯駐車場(ゴール地点G)
山行:4時間26分 休憩:49分 合計5時間15分