峠の茶屋からの富獄
どの街のどの山から望む、たくさんの
「ここからの富士山が一番!」
そんな一番が溢れる富士山の周りは、
どれも特別。
大月市秀麗富獄十二景。
山梨県の大月市が選定をした、富士山の眺望が美しいと思われる大月市12のお山です。
平成4年に選定をされて、関東近郊のハイカーコンプリート魂をくすぐったり、
写真コンテストなども毎年開催されています。
1番から12番の山々は、2座を持ってカウントされている山もあります。
その12番目の、「ほんじゃが丸、きよはち山」
なんかのコンビ名みたいな、お山です。
mataTabi
2022年5月初頭 行き先は本社ヶ丸と清八山。
三つ峠登山口の駐車場です。
今朝は四季楽園の荷上げ用のジープがずらりと並んでいます。
清八林道のゲート。駐車場から林道があります。
林道はもう車両にも使用されず、路面には草の緑が散りばんでいます。
林道を囲むカラマツの新緑。
細かく柔らかそうな、新しい針葉が光を発しているみたい…。
林道からは、大幡八丁峠から三つ峠まで延びる尾根道が見えます。
林道途中に、一本の山桜が満開にありました。
可愛らしい、自然のチェリーブロッサム(*’▽’*)
林道の終点から、大幡八丁峠へ上がります。
尾根道に出ました。
ここは、なんとも美しい尾根道が左右に伸びていて、お気に入りな場所です。
大幡八丁峠から北に向かってすぐに清八山があります。
新緑が美しい、森林の尾根道。
乾いた地面から、春の野草と
春のお花。
上を見ても下を見ても
ウルルンな感じ(´∀`)
短いけど美しかった尾根道から、清八山に上がる手前で眺望が開く。
南アルプスが遥かに。
空に浮かぶ八ヶ岳。
清八山の山頂です。
残念ながら富士山は雲に隠れ始めます(T ^ T)
次の秀麗富獄十二景の本社ヶ丸を見ます。
すぐ近くじゃ〜ん。なんて思ってたら…(^_^;)
アスレチックな痩せ尾根を交えた、細かなアップダウンの道。
けれど、気持ちいい楽しい小道です。
見晴のいい岩場から。
電波塔の建つ御巣鷹山へ延びる、美しい尾根道を見る。
以前、御巣鷹山への登りが、本当にエグかった事を思い出します(´-`).。oO
ブナの新緑の頃に咲く、
白を添えるカメノキの花。
小さな小さなミヤマリンドウが道端に。
踏まないように気をつけましょう(*^^*)
エンザンスミレの威厳ある可憐さ…!
本社ヶ丸の山頂に着きました。
小さな岩場を上がって、山頂に乗り上げます。
看板には、QRコードがあり、ここからのご褒美富獄がダウンロードできます。
だから、こんなふうに富士山が隠れてしまっていても、スマホで見れちゃいますよw
コンビニおむすびで休憩していたら、
シジュウカラが遊びに来ました(๑>◡<๑)
私のストックが気に入った様子w
ピストンの戻り道はまだ正午すぎ。
行きに気付かなかったブナの木は、まだ若く、
これからもっともっと伸びていくんだろうな。
今回の行程
(スタート地点)三つ峠山登山口〔<42分>〕大幡八丁峠〔<27分>〕清八山、清八峠〔<30分>〕本社ヶ丸〔<21分>〕清八峠、清八山〔<8分>〕大幡八丁峠〔<33分>〕三つ峠登山口(ゴール地点G)
山行:4時間21分 (休憩:1時間22分)
富士山を要する静岡県と山梨県には、富士山を愛でる場所がたくさん。
自分のイメージは、静岡県の富士山は海と合わせて眺め、山梨県の富士山は山と合わせて眺める感覚があります。(皆さん、そうだろうけどw)
自分もだけど、山好きで登山好きは、山々の旅の途中に富士山を見つけては喜びます。
その度にテンションが上がってしまい、飽きないのです。
それはもう、毎回、毎回!w
そんな富士山を、こんなふうに選定されてしまったら、巡ってみたくもなりますよ。
日本百名山のように、全山踏破!って情熱とか、あまり必要ない、緩い感じが好感を持てるコンプリートじゃないでしょうか。
行きたい山へピークハントではなく、山を眺めるために山に登る、
緩衝材的ハイキングとても言うのかな。
それって富士山だけじゃなく、色々な名峰に対して有りますよね。
そんな、山へ目線を変えたアプローチで楽しむハイキングを、この先の未来で楽しんで行けたら良いなって思った、今回の山旅でした。