エキゾチックな名前の韓国岳、
そこは異世界な景色が広がるお山。
遠く遙かな異国を望む山の、
頂に立つ人の思いは、今も昔も同じ。
新燃岳と高千穂山
韓国岳は九州の鹿児島県霧島市と、宮崎県えびの市と小林市の県境にあります。
霧島連山の最高峰のお山で、遠く韓国が見えたのが名前の由来とか。
標高は1,700mで、その頂からは異国を望めるって想像をかきたてる、山頂からの眺望。
そして足元には、緑の裾野から続く新燃岳の、噴煙を上げている迫力ある景色が広がっています。
すぐ間近に、生きている地球すらも見れる韓国岳。
mataTabi
2019年5月初頭 行き先は韓国岳。
すっかり日も高くなった朝の8時半。
スタートの、えびの高原登山口の駐車場です。
5月になったばかりなのに、さすがは南国。九州の朝日は眩しい(>_<)
広い高原の広い裾野から見上げる韓国岳は、すっかり緑の山。
硫黄山へ向かう道は通行止めになっています。
えびの高原韓国岳登山口です。
緑豊かで、森の入り口って感じ。
新緑の五月と言うけれど、もう濃い緑色がキラキラ。
登山口には、火山ガスへの注意看板がいくつも立てられています。
内閣府の防災情報に火山登山のそなえがあります。
火山の状態や特性を踏まえ、以下のような物の中から、必要なものを装備してください、と。
●火山防災マップ(避難場所を確認しましょう)
●携帯電話等の通信機器、予備電源
●雨具、タオル、ヘッドライト、ゴーグル(降灰対策)
●ヘルメット
●非常食、飲料水
●登山地図、コンパス
日本列島は、火山の島国。
基本の登山アイテムに加えるのは、防災マップとゴーグルくらいかな?
高原の木々の森から少し上がって、樹林の隙間からプリン山した甑岳と
もうもうと白煙を上げる硫黄山が見えます。
白い山肌は火山の成分でほんのり緑色に見えます。
えびの高原の全容が見えます。スタートの駐車場も(^^)
広い眺めが、気持ちいいですね。
登山口から1時間ほどで、五合目に着きました。
背の低い木がまだ若草色に茂っていて、春らしい感じがします。
更に登っていくと、右方向に大浪池の緑が、開眼するように見えます。
そして、韓国岳の火口を覗き見ます(^^)
まるで緑の競技場みたい!
火口の崖の荒々しい姿と大きさにビックリです(^_^;
あー!!(≧∀≦) 見えた!!
新燃岳が道の向こうに現れました!!
すごーーーーーい!!!(≧∀≦)
登山道はもうあと少しで山頂のようです。
韓国岳の山頂に到着でーす!
2時間でこんな場所に立てちゃうの?
なんだかコスパの良さを感じる…(^_^;
山頂票の裏側には、視界に入りきらないくらいに大きくて、ワイドなかこうが広がっていて、向こうには霞んでえびの市の町が見えます。
山頂はとても広く、溶岩が段々と階段状に地面を覆っています。
雄大な雄大な広がりの中で、多くの登山者がくつろいでいます。
いや〜…、新燃岳と高千穂山が本当に素晴らしい!(^^)
山の形が全く違うのに、お似合いのペアにしか見えない!
かっこいい…
ズームで見ると、またその迫力もアップですw
平成23年に噴火をしたばかりの、まさに生きた山です。
52年ぶりの爆発的噴火で、山頂の美しいエメラルドグリーンの火口湖は塞がれてしまい、登山道も灰に覆われています。
噴火警戒レベルも当分は下がらなさそうですね。
いつか、いける日が来るといいな…。
さて、下山は大浪池へ向かって、長い木道をひたすら下っていきます。
でも、足元の階段よりも、どうしても景色を見てしまう。
目線は大空を飛ぶ鳥のよう。
低空飛行で、ぴぃーっと鳴き声を歌う、鳥の気持ちが分かる気がする…。
樹林に入っていっても、
木道がガンガン続くよw
どこまでも(^_^;
韓国岳避難小屋の分岐に降りてきました。
この坂を上り、飛行機雲が三本立つ空の向こうは大浪池があるのでしょう。
進路を右に取り、
韓国岳の静かな森の道を歩いて駐車場へ。
途中、
不思議なイガイガの木。
美しく若く静かな森の道が、眩しくて気持ちいい。
そして、下山からの振り返り韓国岳は、まだまだランチの時間帯。
山が滑走路みたいに、飛行機雲が伸びている…w
今回の行程
(スタート)えびの高原韓国岳登山口<66分>韓国岳五合目<36分>霧島山<48分>韓国岳避難小屋<62分>つつじヶ丘登山口<6分>エビの高原<5分>えびのエコミュージアムセンター(ゴール)
霧島山の韓国岳。
はじめはどっちが百名山?みたいに謎でしたが、霧島山は火山の山々全て。
全てがひとつの霧島山は、20を超える火山帯があって、一万年もすったもんだ。
みんなどれも元気なお山って感じがして、大したものです。
そう思うのは、標高が高くなくて、登りやすくて、比較的親しみやすい火山(←なんか文字にすると変ですね(^_^;…)
でも、”親しみやすい火山”と表現するのがピッタリだと思うんです。
どこに行っても、地元から親しまれて愛されている山はあるけれど、それは大抵が登りやすくて麓から、町のどこからでも見える山だったりします。
そう。この町は、かなり元気で活発な火山が、たまたま親しまれている山ってだけなんだな…って感じました。
感動したのは、韓国岳の山頂から見る新燃岳と高千穂山のコンビネーションが作る景観。
この二つの山は、とってもお似合いな、ぴったりなコンビにしか思えませんでした。
ちょっと厨二病的な目線ですが、本当に美しい山容で、そのシルエットはお互いを引き立て合っている…。
あ…、失礼しました(^_^;
それ以上の妄想は、自分の胸の中でします…w