旅のこと

秋の槍ヶ岳☆眩しい道を歩く

秋が始まりましたので

北アルプス縦走ハイクへ行って参りました!

 猫にマタタビ、人に山旅(≧∀≦)w

2021年9月中頃

行き先は、槍ヶ岳と
黒部源流を抜けて水晶岳から鷲羽岳へ。

1日目☆

(スタート)新穗高温泉RW駐車場<18分>小鍋谷ゲート<45分>穗高平小屋<61分>白出沢出合<99分>滝谷避難小屋<5分>藤木レリーフ<72分>槍平小屋<184分>飛騨沢千丈乗越分岐<106分>飛騨乗越<12分>槍ヶ岳山荘(テント泊)

 

早朝の右俣林道は曇り空スタートです。

縦走初日の背中にのし掛かるザックの重さ。

あー、旅が始まるんだなぁ…。

ゲートの向こう側は、人力移動の世界。

白出沢出合までは歩きやすい林道をタラタラと進みます。

山仕様に身体を馴染ませるには長い距離過ぎてちょっと飽きちゃう(^^;;

まだ暗い朝の林道から、見上げる笠ヶ岳の稜線の岩岩の迫力。

のーんびり5時間かけて槍平小屋に到着ですw

槍平小屋ではお腹空いたから、うどんを頂く!

 

立派なチクワが天に向かって!

ドーン(≧∀≦)

 

 

今回の縦走はなるべく山小屋利用で、食材を持たないコンセプトです。

蒲田川から離れ樹林の道。

斜度も強くなり足も疲れ始めてきます。

見下ろすのは、歩いてきた川沿いの道。

やがて、大きく東に曲がりつつ

樹林の先に西鎌尾根が見えてきました。

赤いナナカマドや木々の、ほんのり秋っぽい様子に季節の移りを感じます。

標高を上げて抜け出た飛騨沢、千丈の広がり。

わぁって視界が広がって、見えた!

目的地が見えました(°▽°) やっと来たぁ!って感動。

モスグリーン風の生成りの絨毯を歩き進む先には、槍の肩です!

千丈分岐点には、エマージェンシーボックスが設置されていました。

山にはいつも万が一の事態が潜んでいる。

この箱を置かれた意味と、この先の道のり。

 

 

核心部手前で、気を引き締める思いを感じました。

広い斜面に九十九折の坂道を、一歩ずつ一歩ずつ上がっていきます。

背中越しに、明日に歩く西鎌尾根と、目指す山並みが、ようやく見られる高さに…。

飛騨乗越までの最期の長い急登は、あんまりにも九十九折もワイドで、
辛いんだかなんだか(^◇^;)

そしてなんとか飛騨乗越に乗り上げました。

もう、ゆっくりペース過ぎ。

ようやく飛騨乗越に立って見た、突如現れた槍ヶ岳は、リアルな模型の様でした。

テント場は稜線上に、指定された番号の場所に設営。

場所は長野側。

表銀座の山並みが横たわり、振り返れば槍ヶ岳っていう贅沢なお宿。

まさに槍の肩に止まる、ちっぽけな自分です。

2日目☆

(テント泊)槍ヶ岳山荘<13分>槍ヶ岳<6分>槍ヶ岳山荘<55分>千丈乗越<113分>佐俣乗越<44分>硫黄乗越<68分>樅沢岳<27分>双六小屋<28分>双六岳巻道分岐<162分>三俣峠<47分>三俣山荘(テント泊)

朝。

太陽を待つ山の人々に混じって、山と空の境目を見守ります。

薄いブルーグレーの空と雲に、染み広がっていく眩しい光。

雲海の水平線の上、空の雲間から太陽が現れて。2日目が始まりました。

すっかり明るい朝。

さぁさぁ!小屋からレンタルしたヘルメットを装着し、槍ヶ岳ハントに出発です(≧∀≦)

ご来光山頂した人々と、入れ替わりな感じですね。

一方通行や、登り下りの入れ替わりポイントもありますが、ルートは明瞭。

久しぶりに手脚を使う4輪駆動はアスレチックな楽しさでした。

 

そうして上がった山頂は、アルプスの山々を全方向見渡せる、最高なお立ち台!

二度目の槍の穂先です。

今まで、色んな場所から見上げていた槍の穂先に立ち、逆にそれらを見る。

感慨深いです。

重いザックを背負って、次の目的地三俣小屋へ出発です。

ずっと歩いてみたかった西鎌尾根。

槍ヶ岳山頂から道筋を確認しつつ、遥か先まで延びる道に、憧れと悦びを思いました。

ところが西鎌尾根…、やっぱり手強い(^_^;)


降りベースではあるけど、アップダウンと切れ落ちる崖、ザレたトラバース。

まだ双六小屋分岐に着かないの?と。

長く遠く感じるけど、振り返って見る槍ヶ岳は徐々に遠ざかり、

いつもの見慣れた、象徴的な姿に変わっていました。

さっきまで、あの先っぽに居たのね…。

やっと、双六小屋が見えてきました!

もうお昼過ぎ(^_^;

時間や体力があったら、双六岳や三俣蓮華を踏みつつ歩きたかったけど、ムリムリ(^^;;

巻道ルートで幕営地へ向かいます。

巻道ルートと言えど、舐めてはいけません。

開けた双六岳稜線道とは違い、張り出す樹木をや岩道などもあって、なかなか大変です。

途中、三俣小屋と双六小屋の方々が登山道整備をされてました。

まるで本当の道路工事のよう。

まったく、大変な重労働に間違いないです。

心から感謝に頭が下がります。

やっとこさ到着した三俣小屋のテント場。

受付の三俣小屋からは、鷲羽岳の美しい夕映えが、疲れを癒やしてくれます。

クタクタに疲れたぁ(;´д`)

でも、こんな贅沢な場所に枕を置いて眠れるなんて、素敵です。

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明日は水晶岳!そして後ろに見える鷲羽岳ですよ!(^^)/

おやすみなさーい…zzz

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3日目☆

(テント泊)三俣山荘<31分>黒部川源流地標<93分>岩苔乗越<8分>ワリモ北分岐<36分>水晶小屋<43分>水晶岳<36分>水晶小屋<32分>ワリモ北分岐<26分>ワリモ岳<39分>鷲羽岳<64分>三俣山荘(テント泊)

快晴な朝。

昨日いた槍ヶ岳が、遠く青く浮かんでます。

重い荷物はテントにデポして、軽荷で出発!

軽いって素晴らしい〜٩(^‿^)۶

雲一つない、抜けるような青空の朝。

水晶岳を先に目指し、目前の鷲羽岳は戻り道でこの道を降りてきます。

黒部源流へは、沢沿い岩場道をどんどん降って進みます。

綺麗で豊かな水。

あちこちから水が染み出していて、

草木も瑞々しく気持ち良さそう。

 

祖父岳稜線の山肌では、紅葉も始まってる!

ワリモ分岐へ向かう源流からの登り道。

こんどは沢沿いをぐんぐん上がって行きます。

夏から秋に移る強烈な、初秋の眩しすぎる光に圧倒される道。

どこを切り取っても、強く確かな光源の力。

なんて強烈な光に、紅葉に燃える草木が反射して、視界がハレーションをおこしてしまう。

ワリモ北分岐から水晶岳への道は、なんとも伸びやか。

とっても私好み(*^o^*)

言葉も要らない。

夢のような道。自分意外には人の気配もない道

水晶小屋に着きました。

丁度お腹も空いてて、名物の力汁がもう最高に美味しい!

大きいお椀にたっぷり

根野菜と焼き餅が入った汁物で、
アクセントにおろし生姜が乗っています。

 

 

 

この水晶小屋のオープンテラスで頂く力汁(≧∀≦)

裏銀座縦走コースの、真砂岳から野口五郎岳への稜線が一望です。

いつか歩いた日の記憶が浮かぶ。

たくさん力を貰ってw、水晶岳へGO!

ここは北アルプスの中央部。

でも、主脈の裏銀座縦走ルートから離れて目指す山。

黑岳と水晶岳。どちらの名前もとても似合っている山容と思う。

前回はガスっていた水晶岳。

今日は快晴のピークです(≧∀≦)!こんなに美しかったんだ!!

続く赤牛岳への稜線に目を細めつつ、向こうへと歩いて行きたい想いを残します。

 

こんな風に残すことが、

また違う旅のきっかけに・・・。

 

 

戻ったワリモ分岐から、今度は鷲羽岳へ。

少し雲が多くなって来ました。

鷲羽岳へ空へ向かう稜線の道が、ここまでおいでよと言ってるみたい。

三度目の鷲羽岳に久しぶり(^^)/!とハグw

山頂からのぞき込めるのは、空を映す鷲の瞳の濃い緑色。

空に浮かんだ大きい水たまり。

帰りは道は、鷲の背中を沿って三俣小屋へと降下です。

右を見れば、源流の谷に夕刻の柔らかな日射しが注いでいる。

紅葉が混ざり始めた草原と渓谷に秋を感じます。

ただいま!の三俣小屋。

三俣小屋では、テント泊でも、小屋の夕食が利用できました。

コンセプトに則り、小屋の食堂にて名物鹿肉のシチューを頂きます。

ジビエです!美味しい〜(^o^)!

デザートにリンゴケーキと、本当に美味しいコーヒーも!(≧∀≦)

小屋の記録映像を眺めつつ、、

黒部の美味しい水で丁寧に淹れたコーヒー。
心身に癒やしをくれました・・・。

4日目☆

(テント泊)三俣山荘<100分>三俣峠<103分>双六岳巻道分岐<14分>双六小屋<4分>双六池<36分>くろゆりベンチ<14分>花見平<18分>弓折乗越<37分>鏡平山荘<2分>鏡池<34分>シシドウヶ原<18分>イタドリが原<25分>チボ岩<10分>秩父沢出合<41分>小池新道入口<18分>わさび平小屋<12分>笠新道登山口<10分>中崎橋<13分>お助け風穴<16分>双六岳・笠ヶ岳登山口<6分>新穗高温泉駅<5分>(ゴール)

ガスな最終日w

予報では雨も覚悟していたのですが、幸い雨具も要らずに歩けました。

前日に補修していた登山道も、

まだ作業途中ですが立派に造られていました。

出来たての道です!

道を造る。

どんな道も誰かの手が造っていて、私は歩かせてもらってるのですね。

ガスもあって、もちろん戻りも巻き道ルートです(^_^;

朝露をたっぷりと乗せて、潤いベールをかぶった草花が、まぁ可愛らしいこと!

ウルルンと水分たっぷり。

充満した霧。

差し込む光を押し込め切れずに、うっすら反射して、色が冴える。

双六小屋に到着です。

売店が開く時間。

丁度お腹も空いてますので、あったかなラーメンを頂きました。

キクラゲがたっぷり〜!

久しぶりな刻みネギ(野菜)が美味しい〜(≧∀≦)

でも、乾燥野菜でキクラゲほど膨張するのは無いよねw

曇天の中、北ア奥玄関のような双六小屋分岐から、山々にお別れを告げます。

歩いて、歩いて、たどり着く深い場所。

この深い場所には、懐かしい思い出も、新しい思い出も、

山や道の至る所に漂ってるのです。

それは、焦がれるような望郷のような感じ…。

下山ルートの弓折乗越から小池新道では

秋のブラウン色お花畑に癒やされ、

ドライフラワーが花道を彩ります。

 

鏡平の鏡池からの逆さ槍は、残念ながら本日は見られませんでした。

でも、槍ヶ岳の姿はいつでも思い浮かべられる。

それって、富士山と、槍ヶ岳くらいじゃ無いかなw

佐俣林道へ降りて来ました。

お楽しみのわさび平小屋のフレッシュ野菜。 ガブっ!

足もやっぱり平地歩きに飽きて、

毎回思っちゃうのは、

送迎バス運行とかしないかなぁww

 

長かった帰り道、ようやくゴールが見えました!

ゴールの新穗高温泉。よく歩いたね、私(^^)/

お疲れ様でした!

最寄りの温泉+飛騨牛で〆〜! v(^_^)v

今回の行程