安達太良山から望む雲海
山で出会い、そこから繋がるご縁があります。
そんなご縁の方と、さらにお仲間の方達と、
まったり東北100名山&宮城県最高峰、温泉の旅へ行ってきました。
mataTabi 2016年6月
磐梯山・安達太良山・蔵王岳・屏風岳
1日目は磐梯山と☆くろがね小屋
まずは午前の部
〜磐梯山〜
八方台登山口>27分<裏磐梯スキー場分岐>67分<弘法清水>23分<磐梯山>19分<弘法清水>80分<裏磐梯スキー場分岐>25分<八方台登山口
夜行バスで、猪苗代駅に落とされたのは朝の4時半。それぞれに集まった仲間達に合流して磐梯山への登山口へ向かいます。
立派な休憩所にトイレがある八方台登山口からのスタート。
磐梯山には初めて登りますから、わくわくです!(≧∀≦)
身体に優しい森の緑…。
しばらくは新緑のみずみずしい森の緩やかな道を歩きます。
程なく硫黄臭とともに、沼地もある小さな平地に廃小屋が見えてきました。
近くに硫黄臭の元を発見です。ポコポコ発生中(^0^;)
硫黄の匂いも不思議な平地ですが、豊かな水の沼地の周りには初夏の草花が咲いています。
もじゃもじゃの花びらが可愛いミツガシラ♡
手前の尾根筋の先に、ポッコリ目的地の磐梯山シルエットが覗きました。
やがて展望が開く高さ。
眼下には桧原湖と小野川湖、足元には銅沼が空色を映しています。
ここからは吾妻山も望めるようですが、厚い雲で残念(^_^;
4合目の弘法清水小屋と岡部小屋に到着です。
弘法様の石版下から豊富な清水が流れ出ています。
小屋の方が置いてくれたガラスのコップ。
涼しげに、美味しく喉を潤します。
いよいよ核心部へ!
磐梯山の山頂へ向かう道は、切れ落ちた崖と、真下に覗く緑の裾野の対比が美しい。
なかなか、厚い雲が消えないままに山頂へと向かいます。
なんとか、青空が覗くタイミングで山頂へ着きました〜(^^)/
でも一瞬(^_^;
雲が流れて、閉ざされては開き…眺望は地を這って緑を眺めるばかりです。
そして、9時頃、下山を始めてから晴れがやって来るパターン(^_^;
さて、ピストンで下山をしまして、お蕎麦屋さんへとランチへ立ち寄りました。
「そば処おおほり」というおそば屋さんで、とても美味しいお蕎麦とサクサク天ぷらです(≧∀≦)
お腹も満たされ、次は安達太良山”くろがね小屋”へ!
本日の終点地へ向かいます。
【磐梯山の行程地図】
〜くろがね小屋〜
奥岳登山口>95分<勢至平分岐>16分<金明水>塩沢分岐<5分>くろがね小屋(宿泊)
さてさて午後の部スタートです。13時、安達太良奥岳登山口。
あだたら高原スキー場の横を歩いて、くろがね小屋を目指します。
暑くなってきた午後の道に、涼を感じさせてくれる沢の流れ。
遠くに安達太良山の乳首がポッチリ出ていますw
濃い光と影の登山道には、暑さに負けない夏の花が凜と咲いている。
暑いの平気よって、なんだか涼しげなサラサドウダン
やがてレンゲツツジの咲く彼方。
眩しい本物のお空の下に、目指す山並み。
勢至平からの伸びやかな眺めに、安達太良山の麓へ来たことを実感です。
くろがね小屋が見えて来ました!
話には聞いていて、いつか訪れたいと思っていました(≧∀≦)
立派ですね!斜めにデザインされた屋根と黒い板壁は年月を感じるけど、建った当時はピカピカでお洒落な雰囲気だったのでしょう。
すぐ横には、くろがね温泉の源泉があって、虎ロープに立ち入り禁止の立て看板。
小屋の中は、開放感ある吹き抜けの階段を囲むように、2階に宿泊用の部屋がありました。
そして秘湯、くろがね温泉に入浴タイム!行きまーす(≧∀≦)!
【突然ですが!温泉レポ〜!!】
くろがね小屋にある、くろがね温泉の浴室は1階にあって、男女別にそれぞれ浴室があります。
源泉が近く引かれているのもあって、湯温は高くて熱めです。
硫黄の香りと柔らかなお湯に、これぞ温泉って感じ!
くろがね小屋のHPには、温泉成分は「酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)」と記載されています。
含硫黄の硫化水素型はまさにゆで卵の匂いがします。硫化水素ガスの匂いで、独特だけど嫌いな日本人はいないんじゃないかなw。
空気に触れることで酸化をして、硫黄成分が大きくなるため、光の反射でキラキラと反射して白く光ります。
もう、まさに秘湯感満載ですね!!(≧∀≦)
そ・し・て、お風呂上がりは。
ビール片手に、大好きな夕方お散歩。
時刻は17時過ぎ。今日の日の最後にようやく落ち着いた空と大気。
そろそろ、夕食の時間かな?
なんて小屋を見下ろしてお腹が空いた事を思い出すw
名物のカレーライスを頂いた頃にようやく、長い一日に終わりを思いました。
おやすみなさいzzz
2日目☆安達太良山と蔵王岳
さて二日目午前の部ですw
くろがね小屋>43分<峰の辻>45分<安達太良山>31分<仙女平分岐>27分<薬師岳>7分>五葉松平>41分<奥岳登山口
朝!!
雲海は遙か足元の世界に沈んで、
天上は雲ひとつ無い晴天の空!
今日も元気だ (≧∀≦)
行ってみよー!!
って、朝食まで凄ーく時間があるので、また徘徊みたいに朝のお散歩して、やっと出発時間(^_^;
気温もガスも上がり始め、私は昨日から散歩で4回目の道からスタートですw
くろがね小屋からは本当にあっという間に安達太良山の山頂へと着いてしまいます。
峰の辻から目前の山頂の乳首ちゃん。
広い稜線のむこうには吾妻山と白い飯豊山が、こんなにも一度に目に入るなんて!
素晴らしい眺めを体験しながら、歩く道。
昨日歩いた磐梯山が浮かんでいる。
大好きなモノ達。
山と稜線と、手にしたご褒美とw!まとめて写真に納めちゃいます(≧∀≦)
そして、ここから広がっていくのは、きっと智恵子が想いを馳せた本当の空。
【安達太良山の行程地図】
さてさて。旅はまだ続いています!
安達太良山下山後に、びょんと飛んで山形県上山市、蔵王(^_^;
お車で山頂とお釜見学へ、なんだか昭和社員旅行というか、修学旅行w
二日目午後の部です〜!
一応コースタイム。
蔵王レストハウス避難小屋>23分<馬の背>10分<馬の背分岐>8分<熊野十字路分岐>7分<蔵王岳>馬の背分岐>11分<馬の背>17分<蔵王レストハウス内避難小屋
びゅんと蔵王はお釜でございます。
もう駐車場から、散歩のように手提げ袋でプラプラ見に来ましたw
広い稜線の眺め気持ちいい、こんなにお手軽中のお手軽。
お手軽な夏の蔵王の美しさだけど、でもやっぱり自分の力でたどり着いて見る、岩場の小さなお花の方が素晴らしく思えてしまう。
どんなに素晴らしいものでも、価値は自分が感じたままに、自分が決めて行くものですね。
何となく、またいつか…冬の蔵王を歩きに来たいと思いました。
三日目☆南蔵王縦走コースにて屏風岳へ
刈田峠登山口>50分<前山>27分<杉ヶ峰>23分<芝草平>20分<倉石・秋山沢コース分岐>17分<屏風岳>14分<倉石・秋山沢コース分岐>12分<芝草平>24分<杉ヶ峰>22分>前山<21分>刈田峠避難小屋>15分<刈田峠登山口
=山行4時間7分・休憩1時間19分=
三日目は午前&午後の部は無く、一座のみで今回の旅の締めくくりな山行となります。
朝4時半。刈田峠登山口のあるエコーライン路肩の駐車場から眩しい朝日と雲海。
刈田峠登山口には、縦走登山コース図の看板が立てられています。
登山口で看板と一緒に、眩しい朝日を浴びて輝くのはフワフワなセンボンヤリ。
ハクサンチドリの深い紫色も、朝日を浴びて蛍光を帯びて発色しています。
そして、スルスルと登山口から下る緩やかな道の先は、楽園のような場所へ続いています。
朝日に目覚め始めるチングルマの群生と、
ちいさなコイワカガミのピンク色。
なんて瑞々しくて、美しくて、可憐なんでしょうね…
どんどん明るくなって、足下の古い木道から先へ延びる道がハッキリ見えます。
木道の周りを彩って、迎えてくれるのはチングルマたち(*⌒▽⌒*)
前山を過ぎて杉ヶ峰へ、眺望が開く縦走の道。
雲が街へ向かって決壊していく。
振り返れば、南蔵王縦走路と蔵王の向こうには北蔵王縦走路。
ハイカーを誘うような情景。
そして芝草平湿原へ!
なんて気持ちよい木道なんだろう!(≧∀≦)
ミヤマハンショウ。日本版クレマチスだと同行者に教えて貰いました。
そのほかにも、ミツバオウレンやタケシマラン、
タケシマラン
ヒナザクラ
ショウジョウバカマ
ヤマザクラ、ベニバナイチゴ…花とりどり。
でも一番はやはり一面のチングルマ!壁紙に出来そうw
美しさしかない、夢のような湿原の中を歩き、屏風岳へと進んで行きます。
ハイマツに囲まれた緩やかな登り道を歩き山頂への向かいます。
歪んだハイマツの立ち姿は、
この地が晒されているでろう、別の季節の過酷さを伺わせます。
やがて足元は平たく、
草木は背丈を覆うだけの秘密の抜け道。
そこを抜ければ、小さい広場みたいな山頂に到着です。
歩いてきた縦走路。その向こう、遙かに朝日岳が見える…!
街は雲に閉ざされ、日の光は雲海だけを照らす。
キラキラと輝きが広がる。
おーい!蔵王の縦走路さーん!!
いつか!北から南から?ずーっと歩きに来たいって、また旅に来たいよーw
【蔵王南縦走路の行程地図】
山のご縁でお誘いをいただき、今回のパーティーに参加させて貰った旅。
ひとりで自分が考えて歩く山旅と、人が立てたプランで大勢の同行者と歩く山旅では、同じ旅でも、旅の喜び方が違う。
喜びが伝わる。喜びが返る。喜びを教わる。喜びが増える。
…もっとあるねw
あ!
っというまに、打ち解けさせてもらい、
あ!
っというまに、図々しい自分です。
多数の初めての方との山行は久しぶりでしたが、皆さんのかわいらしく個性的で魅力的な人柄で心からリラックス(図々しく)できました。
たくさん勉強になって、いっぱい笑った。
山は、磐梯山はまた別のコースで再訪したく、安達太良山は他の山へと渡って行きたくなりました。
蔵王は、この素晴らしい南北の縦走路をいつか歩きに…。
そして、冬はスキーへモンスターに会いに!