シュラフカバーを使用する目的はこの4点だよ!
① シュラフを濡らさない。
② 防寒性のアップ。
③ 非常時のビバーク用として。
④ 山小屋でのシーツ代わりとして。
シュラフを濡らさないために必要な性能は
防水性能(耐水圧)と、透湿性能 (透湿度)!
濡れると言っても、テントの中では雨に濡れることは無いでしょ?
“シュラフカバー”の必要防水性能。
防水性能の基準になる耐水圧として求められる性能は10,000㎜あれば十分なんだよ。
シュラフカバーはテントの中で使う物。
レインウエアみたいに直接雨に打たれるような使い方はしない道具だよね。
テント内では側面からの結露による濡れが防げれば良いだけだから、たとえ結露した側面に密着していたとしても、ゴアテックスの耐水圧45,000㎜までは必要ないのさ。
通常上から降ってくる雨を防ぐためなら耐水圧は10,000㎜あれば十分だけど、背負った ザックの重量がかかる背面やショルダー部分からはそれ以上の圧力が加わってしまうね。
雨の山中で、あえて水溜りの上には座らないと思うけれど、それでも雨の行動中に休憩するときは濡れた場所にも座るよね。
その時の浸水は体重によっても加わる圧力は違うけど、10,000㎜程度では浸みる耐水圧も、45,000㎜あれば心配ない。
例えば雨の日にバイクに乗って走行する時。
スピードが上がれば、風圧で生地に圧力が加わり浸水してしまう。
ザックを背負ったり、そんな使い方をする場合も、レインウェアはゴアテックスになるんじゃないかな。
“シュラフカバー”に重要な透湿性能(透湿度)
透湿性能は数値が高い方が結露しにくいんだよ。
結露が少ないとシュラフも濡れにくいから、耐水圧よりも透湿度を重視する方が良いと、ボクは思っているよ。
透湿度が低いからといって、濡れて使えないわけではないさ。
雨の日に重荷を背負って行動するときには大量の汗をかくけど、就寝時には発汗すると言っても行動中の汗ほどではないよね。
就寝時の発汗量には個人差があるし、その日の湿度や気温によっても異なってくるよね。
だから、シュラフカバーとして求められる透湿度は、概ね 10,000g/24h前後ではないかな。
使用する日数や、ファスナーが開閉できるかによっても、求められる透湿度は違ってくる。
10,000g/24h前後のシュラフカバーでも、使い方を工夫すれば充分に目的は果たせる。
ところが発汗量が多くなってカバー内で結露が発生するような状況だったら、室内の気温はそれほど寒くないはず。
カバーのファスナーを全部閉めきる事にはならないよね。
寒くないから発汗量が増えて結露するんだから、側面にファスナーが装備されたシュラフカバーならファスナーを開けて就寝すれば良いのさ。
ポイントは、テント側面に接する側にはファスナーのない方を向けて、反対側に付いているファスナーを開けて使用すれば、テント側面の結露からシュラフの濡れを防いで、発汗からの濡れも防ぐことができるよ。
シュラフの防寒性がアップ!
高通気素材を使った製品は、空気も出入りするから若干は防寒性は落ちるかもしれないけれど、問題にするほどではないと思うな。
非常時のビバーク用として。
山小屋でのシーツ代わりとして。
一般的にはビバーク用にはツェルトだけど、単独ならシュラフカバーは有効なビバークサックになるんだよ。
ツェルトは耐水圧が良くて2,000㎜、透湿度はあっても8,000g/24h。
比較するとシュラフカバーの方が防水性が良くて透湿性が高いよね!
しかもファスナーを閉めて、ドローコードを絞ればツェルトよりも密閉性が高く、快適なビバークが可能になる。
透湿度の高い順に比べてみよう
ランキングにまとめました!
(横へスライド)
最近は生地素材メーカーからより高い耐水圧と透過度を兼ね備えた生地が開発されてきている。
以前はゴアテックス一択で、他の選択肢はほとんど無かったけれど、登山用品各社も用途によって素材を使い分けてきているね。
その典型的なものがシュラフカバー。
モンベルのラインナップを見れば、時代は変わったと思えるんじゃないかな。
モンベルには数年前まではゴアテックスのシュラフカバーはあったけれど、現在はゴアテックスのシュラフカバーはラインナップから外れているね。
厳冬期のテント泊には
ゴアテックスや
20,000g/24h以上の
素材がいいんだよ。
素材の耐用年数はどれも変わらないので、自分の使い方がゴアテックスや高額な高透湿素材を使うような、厳冬期のテント泊の想定が無いなら、あえて高価な素材を選ぶ必要は無いんだよ。
だから「ゴアテックス神話」と言われる物は、現代にはもうありません。
昔はゴアテックスしか無かったけれど、現代は透湿度が2万超える素材がいっぱい出ているからね。
レインウェアじゃなく、良いシュラフカバーを選んでいるのだから、とにかくゴアテックスがいちばん良い!とうい神話は時代錯誤かなw。
選ぶ根拠に、素材のデーターを比べてみてほしい。
シュラフカバーを選ぶ基準はハッキリ言って、透湿度値がいちばんのポイントになるよ。
寝具だから肌触りが大切ニャン!
シュラフカバーは単体でも使えるから、おふとんのシーツと同じように、気持ちの良い肌触りが良いニャン。
マタタビさんに、どんな生地が気持ちいいのか教えて貰ったよ(≧∀≦)
生地のレイヤーについて
● 3層(3レイヤー)は、3層構造で作られています。
1、表のナイロン生地
2、防水コーテイングまたは防水フィルム素材
3、裏のニット素材
メリットは単体使用でも直接コーティング面やフィルム面が当たらないから、肌触りが良いのと、裏のニット素材で防水素材を破れなどから保護できます。
でも、重くなってかさばるのがデメリットにゃん。
● 2.5層(2.5レイヤー)は、2層の上に薄いメッシュ状の被膜を乗せた2.5層と呼ばれる構造です。
1、表のナイロン生地
2、防水コーテイングまたは防水フィルム素材
3、裏側に薄いメッシュ状の被膜
メリットは3層構造ほどではないけれど、直接コーティング面やフィルム面が当たらないから肌触りが2層構造よりは良いこと。
薄いメッシュ状の被膜で防水素材を保護できること。
軽くて安いけど、3層よりは防水素材の保護性能は落ちるのがデメリットにゃん。
● 2層(2レイヤー)2層構造で作られています。
1、表のナイロン生地
2、防水コーテイングまたは防水フィルム素材
メリットは軽くて、透湿性能が損なわれないこと。
デメリットはコーティング面やフィルム面が直接触れて滑りも悪いので、単体使用は難しいこと。
あとは、素材が傷つきやすいニャン。
値段や単体使いか、透湿と軽さ、快適さ、デザイン。
どんな時にどのタイプを買えば良いか。
シュラフをカバーする目的なら3層でなくても、2層や2.5層でいいね。
単体使用なら3層か、2.5層かな。
それと、人によって温度の体感は違うけど、
低温下でシュラフの保温効果は、カバーを使って空気の層が一層増すことにより高くなるってこと。
夏は軽量化を目的にシュラフを持たずに、シュラフカバー単体で使用もできるってこと。
ネコはだいたいは理解は出来たかい?
夏はシュラフの代わりにおやつが沢山もって行けて、
冬もシュラフとシュラフカバーであったかいから、おやつも美味しいね(≧∀≦)!