男体山。
今回、夏山へ向けての身体作りも兼ねて訪れた男体山は、栃木県の日光市にあって、日本百名山のひとつにも選ばれている標高2,846mの山です。
男体山・女峰火山群という火山で、男体山の最新の噴火は7,000年も前だそう。
霊山男体山の登山&登拝への道は、山頂に日光二荒山神社の奥宮があり、南麓の中宮祠より入山料を納めて登拝するコースがメジャールートになり、山全域が二荒山神社の境内です。
さぁ、鈍った身体を夏山仕様へと鍛えるべく、直登直下のピストンで男体山へ挑戦です!(≧∀≦)
もくじ ・レイクTOサミットw?中禅寺湖を背に中宮祠へ ・登拝門から1合目 ・1合目と、つづら車道の回り道 ・深い森と急登の4合目と5合目 ・6合目7合目はゴツゴツな岩の道 ・8合目、瀧尾神社から樹林を抜けて9合目へ ・9合目から火山へ ・山頂 ・立寄湯は「白根温泉 大露天風呂薬師之湯」
レイクTOサミットw?中禅寺湖を背に中宮祠へ
穏やかで静かな朝の中禅寺湖。二荒山神社の登山者用駐車場から、水面に映る青緑色に爽やかで気持ちが良いです。
立派な門構えの二荒山神社。広い境内と大きな朱色のお社は荘厳ですね。
さすが百名山の男体山だけあって、早朝のこの時間には登山者が赤色の門をくぐって行きます。
門をくぐると、右手すぐに登山受付所があって、受付用紙に記入して受付口へ。
入山料ひとり1000円を支払うと、入山手形代わりなのでしょうか、御守りを頂けました。
御守りを手に、本堂前に立って手を合わせます。
男体山さま、よろしくお願いします‥と、登山の安全をお参りです。
登山者用に、いくつもの注意書きが貼り出してあるので、目を通します。区間別に登山道の特徴が書かれていたり、持ち物チェックなど安全喚起がされています。
そうそう、男体山の登山道にはトイレがないのも重要な情報ですね・・・(^_^;
あの鳥居の先が登山口。イラストの通りな直登を概ね1,240m!
がんばるぞー(≧∀≦)!
男体山 二荒山神社のホームページ
登拝門から1合目
登拝門をくぐると、突然の森が始まります。造られた石階段は古くから歩かれて、時代に合わせて整備の手が加えられてる様です。
森の中、山寺でよくある感じの石段がずっと続いています。
石階段を上がり始めるとすぐに「足清め所」と書かれた靴の洗い場がありました。下山時に、靴汚れをここで洗い流せてありがたいですね。
1合目と、つづら車道の回り道
1合目は、男体山の裾野の広がりを感じる伸びやかな森の道。
伸びやかなんだけど微妙に辛いなぁ・・・なんて横目で見れば、結構な斜度がある登りだと分かります(^_^;
熊笹の間を数本の細い道が交差しつつ通っていて、どの筋が楽そうだろう?なんて姑息なことを考えちゃう。
緩やかな急坂?を抜けると突然に舗装路に当たります。
石標に3合目と書かれていました。3合目から4合目は工事用に舗装されたつづら道を歩きます。
舗装路のヘアピンに曲がる所で、雲に隠れた中禅寺湖が少しだけ開きました。
今回の天気は、これにて中禅寺湖の見納めかもしれないから、慌てて写真を撮影(^_^;
深い森と急登の4合目と5合目。
舗装路歩きをクネクネと、ショートカット道はないかしら?なんて歩いていたら鳥居のある登山道に戻ってきました。
鳥居の先を見上げれば、道の先はガスの中・・・(T-T)
でもこんな梅雨の季節だからこその、水分で重たい大気を楽しみましょう。
鳥居の横には男体山に住む動物が紹介されていました。ここからは、森の仲間が住むエリアに足を踏み入れていく様です。
ツキノワグマ、ニホンザル、鹿、猪、タヌキ、ニホンカモシカ、アナグマ、狐、テン、ヤマドリ、鷹、ヤマネ。
すごいなぁ・・・!会いたい仲間と会いたくない仲間がたくさん(≧∀≦)
鳥居をくぐった登山道からは,再びの急登(^_^;
道には岩が多く出始めてきて、急登に歩きにくさがプラスされた感じ。
ガレ石が多く道を塞ぎ始める5合目からの登り。
道も変わらずに急登ですが、置いた手足のすぐ横に、露を含んだ植物が一層身近に感じられます。
6合目7合目はゴツゴツな岩の道
もう岩道は飽きたー!って感じながら、それでも岩の河を一歩ずつ乗り上げて進むと、ようやくに7合目。
避難小屋と、岩場の広けた空間。
まだまだ岩道?って思いつつ、5合目から7合目のこの道に気持ちと足が鍛えられてるのを感じます(^_^;
避難小屋を少し上がった場所に、7合目の鳥居が聳えていました。
古からある登拝道。同じ道を行った人達は、何を思っいながら登っていったのかしら?
8合目、瀧尾神社から樹林を抜けて9合目へ
積み重ねられた岩洞に隠された様な瀧尾神社の小さな祠。
ようやく8合目で、あともう少しと手を合わせながら、気持ちを整えます。
ここから悩まされた岩の道はなくなって、土の道になります。
整備された登山道だけど、歩く人が多い山なので、どんどんエグれてしまうのでしょうか。登山道は雨水の水路になるから、更に浸食されていきます。
でも、道の横には可憐に咲く小さな花。
たっぷり水分で瑞々しいバイカオウレンとツガザクラ・・・
再び、階段の道になる9合目からはいよいよ参道って感じがします。
9合目から火山へ
樹林帯の木々から抜けて、ハイマツへ移り変わる高みへ抜け出ます。
突然に道が開けて、男体山は別の山へと変わっていました。
ガスの晴れ間のささやかな眺望です。道と岩ばかりを見つめながら登ってきた嬉しいご褒美かな。
ちぎれて流れる雲空はドラマチックな眺望。
季節を問わず、山は感動を与えてくれます。
足元に中禅寺湖を見下ろしながら、来て良かった!と単純に嬉しい気持。
すっかり火山の姿を現した男体山の核心部。
噴出した溶岩の岩壁は、時空を越えて噴火の時を見せてくれる。
曖昧な空に覆われて何も見えないせいか、赤土だけが目に映えて、むき出し感を強く感じます。
山頂
ザレた赤土の道を上がって行くと、山頂の鳥居が出迎えてくれます。
ここが山の上だと知らなければ、荒涼とした丘の上にある様な雰囲気。そんなガスの中の山頂到着となりました。
砂礫の広い山頂新しい灯籠やと古い石柱等が混ざって立っています。
男体山頂の山頂標を持って、登頂記念の撮影です。
二荒山神社奥宮をお参りし、奥宮の横にある御神剣の立つ岩へ向かいます。
広場のようなハイカーの休憩場所。
鐘がつり下がっていて、ついカーン・・・て鳴らしてしまいます(^_^;
対面岩は新しくて、岩の鏡の中に映る自分と対面したらどんな姿を見せてくれるのかな?なんて想像が広がります。
だって、眺望がぜんぜん無いので山頂にあるオブジェにしか気が向かないんです(T-T)
そして、間近に見てみたかった御神剣です。
曇天の空に向かって輝き立つ大剣はカッコイイですね!
山頂北がほんの少しだけ、足元の視界が開きました。
北側は男体山・女峰山火山群の山々が連なっていますが、残念ながら今回の山旅では見えませんでした。
男体山に上るルートは北側にもあって、その分岐である志津避難小屋が小さく見えます。
女峰山、小真名子山、真名子山、太郎山、小太郎山。
家族に見立てられた名前が付いていて、まるで男体山が家族を守っているよう・・・。
またいつか、雲の向こうに連なる家族達の山々も歩きたいなぁ・・・
見えない景色の中でも、山の頂に立てば思いは遠くへ飛んでいって、旅の続きを描いていくものなんですね(^_^)
立寄り湯は「白根温泉 大露天風呂薬師之湯」
お山で流した汗は、山の麓の温泉でさっぱり流して疲労回復するのも山行プランのひとつですね〜(≧∀≦)
今回立ち寄ったのは、白根温泉大露天風呂薬師之湯という、男体山から西120号線沿いにある掛け流しの温泉施設です。
白根山の噴火活動によって湧いたと伝わる温泉の泉質は、弱アルカリ性低調整高温泉です。
弱アルカリ性は不要な角質を取ってくれる美肌の湯。嬉しいですね(≧∀≦)
温泉成分が浸透しすぎない低調整のお湯は、赤ちゃんからお年寄りまで安心してお湯を楽しめます。ただし湯温が高めなのでのぼせない様にw
源泉は60.2度もあるので、温泉タマゴだって出来ちゃいますから。
住所 | 群馬県利根郡片品村東小川4667 |
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交通 |
JR沼田駅から関越交通バス老神温泉経由鎌田、戸倉、大清水方面行きで1時間15分、バス停:鎌田下車、関越交通バス丸沼高原スキー場行きに乗り換え13分、バス停:白根温泉薬師之湯下車 関越自動車道沼田ICから国道120号を日光方面へ35km |
〜おまけ〜
温泉上がりは、120号線沿いにあるお蕎麦屋「路傍」さんにも立ち寄って、美味しい舞茸天ぷら付きのお蕎麦で〆ました!(≧∀≦)
ボリュームある天ぷらに、お蕎麦はキンと冷えて、のどごし良く美味しく、ペロリと頂いちゃいました〜!!
木曜定休日だそうですが19時までの営業時間は、お風呂ものんびり、歩くものんびりなハイカーにとってありがたいですね!