旅のこと

妙義山☆森林だけど急登を歩く

妙義山は群馬県にある200名山の一座で、赤城山、榛名山とともに上毛三山に数えられています。

最高峰は白雲山相馬岳1,104m。

連なる峰の総称を妙義山と言い、その奇勝が織りなす不思議な景観は高速道路からも目を引きます。

さて、うっかり夏をフライングした様な暑さの梅雨入り前日。

この奇勝ギザギザ岩を避けて歩ける道があるというので、歩いてきましたよ。

2024年6月下旬 行き先は妙義山の相馬岳

✿もくじ✿

☆妙義神社からニコちゃんルートで

☆ニコちゃんルートさよなら(T-T)森と岩ミックスの急登です

☆ギザギザ稜線も緑色です

 

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開店少し前の道の駅みょうぎは、すでに多くの観光客が訪れていました。

高台にあるので道の駅からも関東平野の眺望が拡がって見える様ですが、トイレ休憩利用して、すぐ上の登山者用駐車場へ移動します。

道の駅からすぐに見上げる妙義山です。

めっちゃ岩なんですけど・・・道ってあるの?(^_^;)

とってもザックリ、大の字コースと関東ふれあいの道コースの道が書かれていました。

妙義神社で踊る神主さんのイラストが可愛いですw

道を挟んで移動した登山者用の駐車場は、古びれた植物園を背負っています。

紫陽花が咲き始めた古い庭園に趣を感じます。


妙義神社の参道へは降らず、植物園を上がって県道から中間道へ抜ける道を進みます。

県道に出て進むと、すぐに妙義神社社南門へ抜ける林道。

林道を進むこと7〜8分で登山口のある妙義神社南門に出ました。

ここから、ピョン泣きマークの大の字コースと、ニコちゃんマークの中間道コースに分かれます。

もちろんこっちのニコちゃんで歩きますよ〜!

緑の濃い登山道を進むと、樹林の隙間から連なる妙義山の峰が見えました。

中間道の途中にも、大の字や白雲山の山頂へ向かう分岐があります。

もちろん行きませんよw

第一見晴に着きました。

見晴だけに、眺望が広がります!(≧∀≦)

が、山容から推察できる通り足元は崖・・・(^_^;)

おもむろに、妙義神社の案内版が立っていました。

古く歴史のある神社のようなので、帰りでぜひ寄ってみようと思います。

中間道は山腹のトラバース道で、緩やかに高度を上げるので歩き始めに優しい感じです。

大黒の滝です。

細い一本の滝ですが、高さがあって岩肌の緑を纏うように流れていました。

滝のすぐ上には沢山の山椒が自生していて、粒のしっかりした実が実っていました。

摘み取って香りを嗅ぐと、ツンとした山椒の良い香り・・・。

第二見晴に着きました。

ルートを少し左に上がると眺望が広がって見えます。

見事にギザギザです。そしてこの足元も崖です(^_^;)

ルートに戻ると、長そうな木道階段が伸びています。

そしてその先には、目を見張る様な立派な鉄階段が現れました!

コレが、先日整備が終わって完成したばかりの鉄階段か〜(O_O)

めちゃくちゃ長くて、上がったり下ったり!

石鎚山の鉄階段を思い出しました。

この崖岩で登山道が作れない区間を鉄階段で通している道ですね。

まるでジェットコースターみたいで、面白怖い(^0^;)

 

タルワキ沢の分岐に着きました。

ここから先は上級コースです。

ピョン泣きマークはありませんが、厳しい急登に変わります。

ジ・コ・ボ・ウ・シ 上手くまとまっています。

いきなりの急登で脚を持ち上げます。

見上げれば奇勝な妙義山に相応しい不思議な巨木・・・。

道標に加えて、上へと三方向から一点へ矢印が記されています。

柔らかな尾根道もありますが、概ね急登です(T-T)

オーバーハングな崖が頭上に被さり、その上に更に高く稜線の崖が重なって目眩がする。

鎖場も現れました。

もう仕方ないので、向き合って取り付きますよ。

エネチャージ!バナナ〜!(≧∀≦)

切通のような岩壁の隙間を抜け上がるとタルワキ沢ノコルに出ます。

岩肌には苔と、岩から直に生えている不思議な一枚葉が付いています。

タルワキ沢ノコルに登り上がりました!(≧∀≦)

細い稜線道。

濃い緑に縁取られ、濃い影を落として、なんだか稜線の上には思えません。

ただ、隙間から正面に覗く青色が、この先には高く遮るものが無い場所と気付かせてくれます。

木々の隙間から覗く空と麓。

夏の風景。

樹林が、崖道の高度感から守ってくれているのでしょう。

木々が無かったら、たぶんヤバい場所(T-T)

登山道を彩るコアジサイが盛りを迎えていました。

スプレーで弾けたような繊細で細やかな花の姿に癒しと涼を感じます。

妙義山の最高峰、相馬岳に到着です!(≧∀≦)

妙義山の山容から伺える感じに、広い山頂ではないけど休憩出来るスペースはあります。

三角点タッチ!

見晴台と同じように木々の隙間から覗くと、広がる眺望。

奇勝の連なる景観は、その尖った先っぽまで緑に覆い尽くされています。

裏妙義の彼方に見えるのは浅間山でしょうか。

山々はそれぞれに違うって当たり前のことを思ったり。

山頂広場の一角に、小さな妖精さんが置かれていました。

なんとも、かわいらしい・・・。

軽く頭を撫でさせてもらい、山頂を後にしました。


ピストンで下山します。

下り道も鎖場は苦労しましたが、無事に妙義神社まで戻って来ました。

妙義山は、かなり前になりますが裏妙義にある丁須の頭へ歩いたことがあります。

厳しい急登と鎖場を楽しんで、絶壁のT字をした岩にたどり着きました。

今回の妙義山最高峰の相馬岳も、きっと厳しいルートだろうと思っていましたが、鎖場の少ないルートがあると知り、今回のルートで相馬岳へ行っていきました。

とは言え、道の駅駐車場から見上げた山容に、どうやって歩けばあの尖りギザギザに上がれるの首をかしげ・・・(^0^;)

実際歩いた道は厳しい姿の妙義山とは裏腹に、濃い緑の森と湧き出る水に溢れていていました。

なんとも豊かな山なんだろうと感じました。

今までの鎖のイメージは緑のイメージに変換です。

ただし、急登には違いないけど・・・(^0^;)