正式名称は城ヶ山と言う名前の、夏焼城ヶ山を訪ねてみました。
愛知県豊田市稲武町にある夏焼城ヶ山は標高889m。
地元にもう一つある城ヶ山と区別するために夏焼と付けています。
3時間程の短い里山ハイキングは、冬の定番登山。
アクセス時間のほうが長くなることもあるけど、ネット情報から探してみた知らない山へ向かうのは、登山口の前から始まる小さな旅だと思います。
2024年2月初頭 行き先は夏焼城ヶ山
夏焼城ヶ山の登山ルートは5ルートあります。
今回は大井平公園の駐車場から大井平・浅間ルート(約80分)で歩きます。
駐車場からすぐに風のつり橋が架かっていますが、こちらへは下山後に行ってみたいと思います。
駐車場から県道を渡って、登山口には案内看板と公衆トイレがあり、その横から大井平コースへ入ります。
里山の登山口。
前夜降った雪が残る中を歩き始めます。
シャクナゲが多く縁取る雪の遊歩道です。
遊歩道はいつしか登山道になって、背の高い樹林の中を進みます。
道は広めの林道へ代わり、薄い雪道を楽しくキュキュっと楽しみながら歩きます。
林道を歩いていると、途中で浅間神社が見えました。
更に林道を行くと、林道脇から尾根へ取り付く登山道の分岐がありました。
分岐には簡易トイレも設置されています。
そろそろ林道歩きにも飽きていたので、再び山道に入れる事でわくわく。
年期の入ってもう読めなくなった登山道案内版に、味を感じます。
植林されて均等が取れた杉林の中を登山道が伸びています。
もちろん里山らしい急登が織り交ぜられています。
山頂までの距離案内がいくつか立てられていました。
急登を上がると、雪交じりの細尾根の道が、美しいアーチを描いて伸びていました。
尾根筋から道は再び斜度を増して、急な登りが続き、ロープがある箇所も出てきます。
そして登り切る先に、青空の山頂が見えてきました。
山頂に着きました!
広めの山頂広場には新しい展望台が建っています。
さっそく階段を上がって上に行きます。
雪の吹き込んだ展望台は良い眺望ですが、この日は風が強くて休憩向きでなさそう(T-T)
展望台の1階は、夏焼城ヶ山の歴史が展示されています。
夏焼城ヶ山は、太平洋戦争時に防空監視哨があったそうです。遺構の説明と当時の資料写真が壁に貼られていました。
当時の様子が分かる写真も多く展示されていて、立派な監視哨だったことが分かりました。
外の広場には、山頂から望める山並みの案内版が立っています。
こんな低山からも御嶽山や恵那山が望めて、広い山並みの眺望が開けています。
ほとんど、頭だけしか覗いていませんが白い御嶽山が覗いて見えます。
こちらから見えると言うことは、もちろん御嶽山からも夏焼城ヶ山が見えるって事です!
またいつか、御嶽山からチョッピリ夏焼城ヶ山を思い出してしまうかもですねw
戻り道は馬野ルートから大井平まで戻り、そのまま風のつり橋を渡ります。
駐車場から橋を渡って5分ほどの場所に氷瀑があるというので寄ってみることにしました。
吊り橋から、綺麗で冷たそうな川の流れを見下ろします。
登山道よりも雪の残る車道をテクテクと氷瀑へ向かいます。
氷瀑に着きました。
地元の水道屋さんが造った氷瀑だそうですが、年々評判になり観光スポットになったそうです。
今回はさすがの暖冬でほとんど育っていないそうで残念。
帰りには、最寄りの温泉に立ち寄りました。
大井平公園からすぐ近くにある道の駅に隣接されている立寄湯で、多くの人で賑わっていました。
良いお湯でした〜(≧∀≦)
冬の里山を歩くのは、日常から少しだけスライドして山に行く感じがします。
遠い場所の高い山は日常が別物に変わってしまうけれど、里山を訪ねて歩くのは日常のお隣さんに行くみたい。
こんな風に穏やかな、のんびりした1日の過ごし方は、冬の日も春も秋もそれぞれに素敵で、うれしい1日に間違いないですね。
今回の行程