旅のこと

ハイキング&サイクリング☆晩秋の女峰山

女峰山は栃木県日光市にある標高2,483mの山です。

男体山から北東に位置していて、男体山、女峰山、太郎山の日光三山の一座。

近くには中禅寺湖を筆頭に有名な観光地や温泉地も多く、一年を通して楽しめるエリアになっています。

女峰山山頂からの帝釈山への稜線

山の秋も折り返して晩秋へ向かう女峰山。

日光戦場ヶ原から東にある梵字飯場跡駐車場から、長い林道を通って登山口へ向かいます。

でも長い林道は車両が通行止め。

そこで裏技!駐車場から馬立分岐まで折りたたみ自転車を使って行きましたよ!

登山&サイクリング?の2種目ハイキングですw

2023年10月末 行き先は女峰山

✿もくじ✿
☆梵字飯場跡駐車場から自転車で長い林道!
☆登山開始は馬立分岐から
☆唐沢避難小屋から山頂へ
☆下山はノンストップ!紅葉の裏男体山林道
☆おまけに自転車降りのYouTube動画です。

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☆梵字飯場跡駐車場から自転車で長い林道!

夜明け間近の梵字飯場跡の駐車場に到着しました。

ほんのり暗い中、今回の強力な旅仲間の折り畳み自転車をセットアップ〜!

出発する頃には、丁度ヘッドランプも不要な明るさです。

さて、出発。

林道はなだらかな舗装路に枯葉の縁取り。

秋の早朝の林の中へ、颯爽と自転車のペダルを踏み込みます。

ところが、やっぱり坂道の林道(^◇^;)

ゆっくり紅葉のサイクリングなんて思っていましたが、緩やかな登り坂は足が持っていかれ、あっという間にギブアップ。

すぐに自転車を押して歩きます。

乗れそうな感じだったら時々は乗ってみますが、やっぱりすぐに降車。

山登りの足を残さず使い切っては困りますし(^◇^;)

すぐに男体山の雄大な姿が現れます。

こちら側から見る男体山は初めて(*’▽’*)

林道はクネクネと方向を変えて、東へ進んでいきます。

木々の上から出ているのは大真子山かな。

スタートから30分ほどで志津峠に着きました。

男体山と大真子山への登山道の分岐でもあります。

ここまでのコースタイムは通常で50分なので、やはりチャリ併用は早いです(*^^*)

以前は車で志津峠までアクセス出来たそうですが、今は駐車禁止のため、無断駐車対策で大岩が路肩に置かれています。

志津峠からは未舗装の林道ですが、行けるとこまで行きますよ〜。

裏男体の裾野が伸びやかで美しいです!

志津峠からゲートまでは束の間の下り道で、めちゃ楽。

下山時の楽さが想像できます。

女峰山への登山口分岐のある馬立までは、自転車で詰められそうです。

正面には目指す女峰山が見えてきました〜!

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☆登山開始は馬立分岐から

馬立分岐に到着です。

自転車は林道脇の茂みでお留守番。

熊笹の小道を下って荒沢に下り着くと、沢の大岩を渡るように渡渉をします。

道標は馬立と書いてあったけど、地図上では荒沢出会となっています。

現地的には荒沢出合でしょうか。

お馬さんは、荒沢を渡ってここまで来れなさそうなので(^_^;)

いよいよ女峰山に取り付き、その山肌をほぼ直登で登って行きます!

まずは、なだらかな朝の明るい熊笹の道。

小真子山、大真子山が覗いている。

登山道のすぐ東側は、巨大すぎる枯れ沢の崖が広がっています。

砂防工事がまるで遺構のようです。

隣の竜巻山の尾根筋へ、この先の登山道は合わさって行きます。

コメツガとダケカンバの混ざった山肌は、緑と白と青。

ポチッと遠くに目指す女峰山を見上げます。

ダケカンバの樹皮は鹿が食べてしまい、鹿害で立ち枯れてしまった木々が多くて、実際に食べられた木肌が痛々しいです。

前日までに降った雹が残っています。

山の天気は、秋は早く春は遅く季節が移る。

伏流水で涸れ沢だった荒沢も、標高を上げた場所からは豊かな湧水の沢となって姿を表します。

荒沢を渡渉して、女峰山の冷水と言われる水場からは、唐沢避難小屋まで深い森の中を歩きます。

天気も怪しくなってきたので、湧水は帰り道で汲んでいく事にして、先へ進む。

サイドをシフトした荒沢のガレ場を左手に見下ろしながら、悪天候への変化に気持ちも下り気味です。

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☆唐沢避難小屋から山頂へ

唐沢避難小屋に到着です。

当初の計画では、この小屋を利用しつつ他の山も含める事も考えていたけど、自転車併用プランが面白そうで今回は日帰りに。

立派な避難小屋ですが、天気の不安もあるので、取り敢えず先に山頂へ向かいます。

小屋の分岐は日光からのルートのと合わさっていて、古くて小さな祠と石仏があります。

男体山と同じく二荒山神社の霊山ですね。

小屋付近のコメツガの緑から、枯れたダケカンバが目立って寂しい様相の山肌になると、女峰山直下の広いガレ場をトラバースします。

直視したくない感じの、よっぽどな斜度が真横にやってきます(^^;;

トラバースの途中から上を見ても下を見てもクラっとなっちゃうので、余計なことはしないで、ササっと横切る。

こんな道を歩く時に限ってガスが沸き、遠雷が轟くんです(>_<)

やばいやばい。

山頂へ抜け出ました。

二荒山神社の御祭神の田心姫命が祀られています。

二荒山神社の境内は日光連山を含んだ3,400ヘクタールもの広大な敷地で、この女峰山も境内なんですね。

山頂は祠からすぐに見えて、山頂標が立っています。

でも、空はすっかり曇天・・・

それどころか、相変わらず雷鳴も響きます(^^;;

山頂から東の赤薙山方面の稜線がすっかり雲に呑まれ来てます。

西側の小真子山へ向かう稜線も雲がかかり、先は見えないけど道筋は何とも気持ちよさそうなライン。

雲行きはほんのり反対側よりマシそうで、雲の流れの中に時折とおく湖が見えます。

粉雪も舞い、雷の音も響く荒れた山頂では長居も無用です。

ガレ場のトラバースを考えて、ピークハント的に山頂を後にします。

きっと天気が良ければ日光ファミリーが見渡せたでしょうが、残念。

男体山の一部を雲間の島みたいに確認して終了です( ;  ; )

下山は足元から崖を見せてくれる女峰山。

旅の安全を守ってくれる女神様が祀られた山なので、きっと無事に下山できますね。

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☆下山はノンストップ!紅葉の裏男体山林道

唐沢避難小屋に下山して、少し休憩です。

女峰山核心部の下に立っている避難小屋は心強い存在ですね。

ランチ休憩を済ませて出発すれば、少し回復した空の下に小真子山の姿が見えました!

大真子山は雲の中だけど、少し眺望も恵んでもらえて良かったです。

登りでスルーした女峰山の冷水を汲んで下ります。

傾き始めた西陽を浴びて、黄金色のカラマツ林とシルエットの男体山が美しい。

そして、お留守番で待っていてくれた自転車にて一気に梵字飯場跡駐車場へダウンヒルです!

少し登り返しありですが(^◇^;)

最上のサイクリングロードです。

西日に煌めく景色が次々と流れて過ぎていく眺めは、美しくて、楽しくて、気持ち良い!o(≧▽≦)o

快適なサイクリングで、あっという間の下山でした!

いちどやってみたかった自転車コラボ登山。

歩いては日帰りが難しいルートを、こんな方法でいく事ができました。

ちょっと邪道ですかね?

いやいや、これはこれで立派な山行ですよ!

登山のスタイルに正解なんてあってないような物ですしw w

何より、楽しかったのが一番の正解じゃないでしょうか。

またいつか、晴天の日光ファミリーの山々を訪ねたいですね(*^^*)

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今回の行程

志津峠から舗装の林道を自転車で下る2倍速の動画を作ってみましたので、併せてどうぞ!

https://youtu.be/Zeb0Xl0LSyI