透き通るお湯が鏡にみたいに空と自分を映す。
静かにそーっとお湯に入る。
柔らかく透明で、
温かいことにホッとする時間。
早太郎温泉郷 こまゆき荘の湯船
南信州、長野県駒ヶ根市にある早太郎温泉は、中央アルプスの麓にあります。
中央アルプスには、駒ヶ根ロープウェーが通年で運行されていて、その先には高山名所である千畳敷が広がる、まさに日本のアルプスリゾート。
その駒ヶ根のアルプスのリゾートエリアに湧き出す温泉です。
2022/07
早太郎温泉郷にある、温泉宿のこまゆき荘。
12カ所ある温泉施設は殆どが宿泊者専用の温泉なのですが、こまゆき荘は唯一、温泉宿と併せて立ち寄り湯も利用が出来るお宿です。
温泉宿といっても、こまゆき荘はイタリアンレストランも併設されていて、洋風イメージでしょうか。
玄関横には謎のプレート。
どうやら地元の宮田村のPR企画モノのようです。
村おこしから作られた物語。
創作物語の「おさべ親王と梅が里」のチェックポイントになっています。
後日、気になって検索してお話を拝読しました(^_^;
昔話らしい、悲しくも暖かいストーリーでした。
館内にすぐ右手のカウンターで受付を済ませ、左手にあるシューズボックスでスリッパに履き替えます。
沢山の貼り紙に、地元の方々が多く利用されている感じがします。
玄関ロビーは吹き抜けの高い天井になっていて、夏祭りをイメージした装飾がにぎやかに飾られています。
夏祭りのプチ駄菓子コーナーに、地元中学生からのメッセージ。
温泉に入る前から心がポカポカになります(*^▽^*)
温泉のある左手奥へ進むと、廊下の先に浴場があります。
可愛らしい油の文字は、メジャーな温泉アニメのれんですねw
中は、広めな脱衣場になっています。
リターン式ロッカーと籠棚がひとつの棚にあって、ちょっと珍しい。
ロッカーの向かい合わせに洗面台があって、成分も掲示されています。
ガラスのスライドドアから浴室へはいりると、白いタイル張りの明るい室内。
洗い場もきれいに整頓されて、清潔感ある浴場です。
アメニティはリンスインシャンプーとボディーソープ。
リンスインシャンプーは使わない派なので、持ち歩いてるミニパック使いますw
明るいと思ったら、高い天井に明かり取りの天窓がありました。
室内風呂ひとつで、凄く広い浴場って訳じゃ無いのに、開放感のある爽やかな空間です。
タイル張りの扇型の浴槽に沿うように大きな窓があります。
窓の向こうには、木々の濃い緑と、夏の青い南アルプスが眩しく見える。
やっぱり正解だった、こまゆき荘の立ち寄り湯。
にぎやかな広い露天風呂の温泉施設にはない、静かで緩やかなひととき…。
さらりとろり。
無色透明な掛け流しの源泉は、どこまでも優しく身体を包んでくれる。
透明な緑を映して揺れる、まるでモネの色みたいな柔らかなお湯。
とても沁みる…。
泉質 | アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉) PH値9.2 |
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源泉温度/湯量 | 28.4度(加温)/湧出量未測定(早太郎温泉2.3.4号源泉混合泉のため) |
効能 | 自立神経不安定症・不眠症・うつ状態、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進 |
早太郎温泉のお湯はアルカリ性の単純温泉。
単純温泉の刺激の少ない優しい泉質に加え、アルカリ性のクレンジング効果で皮脂汚れや古い角質を分解してくれるので、お肌がすべすべになります。
爽やかに温まって、心も身体もすっかり美しくなってしまった感じ(≧∀≦)w
お風呂上がりには、お水のサービスやシャーベットの販売もされていて、旅行者へ楽しんで貰いたいと沢山の情報が掲示されています。
宿の心遣いがあちこちに散らばってるみたい。
アットホームな雰囲気の暖炉の休憩室もあって、洋風な温泉宿もなかなか素敵ですね。
脱衣場の壁に掛けられていた一枚の額。
こまゆき荘の名前は、この木曽駒ヶ岳一帯にだけ自生する”駒ウスユキソウ”から取っているのですね。
高地に咲くエーデルワイス。
ウスユキソウは絶滅危惧植物に指定されている希少なお花。
自然も温泉も大切に守りたいですね。
美しい日本のアルプスに咲く花のようなお湯に、心が洗われた時間でした。
そしてこの中央アルプスの麓の温泉リゾートの周りには、圧巻の美しい大自然が沢山あります!(≧∀≦)
稜線からの南駒ヶ岳
コマウスユキソウ(姫薄雪草)
空木岳から望む御嶽山へ沈む夕景
駒ヶ岳ロープウエイなどの旅のプランと共に、早太郎温泉でさっぱり癒やされれば、きっと今日も明日からも、良い日になリますよ!(≧∀≦)